20代は働き始める人も多く、身だしなみとして口臭に気を付けている人も多いと思います。
他の年代にも当てはまるのですが、特に20代の頃に起こりやすい口臭の原因について見ていきます。
20代で口の臭いがきつくなる原因とは?
20代は、学生から社会人になる人も多く、周りの環境がガラッと変わる年代です。この頃によく起こる口臭の原因には次のようなものがあります。
食生活のかたより
この年代は働きだす事がきっかけとなって、一人暮らしを始める人も多いと思います。そして一番生活面で口臭に影響が出やすいのが食事です。
今まで実家にいた時は、親がバランスも考えて作ってくれたごはんを食べていたわけですが、一人暮らしになると外食が増えたり、自炊をしても簡単なものばかりや自分の好きなものばかりを食べてしまいがち。
この様な食生活が口臭を発生させる原因になります。
油っぽい食事が増えると、口臭の原因となる舌苔(ぜったい)が増えるので注意が必要です。また3食きっちりとるようにしましょう。特に朝ごはんは抜くと、口臭の原因になることがあります。
「朝食抜いたら、口臭増える?」
緊張による口臭
学生の頃も緊張する場面はありますが、やはり仕事をしているとそれ以上に増えます。
緊張している時は自律神経の交感神経が働き、唾液の量が減って口の中がネバネバしてきます。この状態というのは非常に口臭を発生させやすい状態で、この様な口臭を生理的口臭と呼びます。
口臭はどのように発生する? |
口の中にはたくさんの細菌がいて、食べカスなどをエサにして増殖しています。そして分解した食べカスが腐敗するときに、口臭の原因となるガスが発生します。 |
唾液は口の中の食べカスなどを洗い流す働きがあるとともに、口臭を作り出す細菌に対して抗菌作用を持つ物質も含まれています。
つまり緊張によって口の中が渇いてしまうと、口臭が発生しやすくなります。
緊張している自覚のあるときは、リラックスのためと口の渇きを抑えるために、水分をとるようにしましょう。
「緊張時の口臭の原因」
妊娠にともなう口臭
女性では20代で出産を経験する人も多いと思いますが、妊娠中というのは口臭が発生しやすい時期と言えます。
ホルモンバランスの乱れによる口臭
妊娠中は女性ホルモンの分泌が乱れやすくなり、この事は口臭発生に関わってくるといわれます。
また口臭の原因となる歯周病を進行させるともいわれます。
「口臭に影響を与えるホルモンバランスの乱れとは?」
つわりによる口臭
つわりの間などは、歯磨きをするのが気持ち悪いという人も多く、口の中が不潔になりがちなため、口臭が起こりやすくなります。
歯周病による口臭
歯周病とは歯茎に炎症をともないながら歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれるすき間を作り、進行していくと歯を支えている骨まで溶かし、最後には歯が抜けてしまうという病気です。
歯周病では歯周病菌が活動していくなかで口臭の原因となるガスを作り出すとともに、歯茎の間に膿が溜まりその臭いも含めて強い口臭となります。
歯周病というと、30代、40代以降の病気と思われるかもしれませんが、20代でもかかります。早期発症型歯周炎といわれ、逆に歯周病の進行は通常よりも早くなります。
歯周病の対策は、まず口の中にある細菌の塊である歯垢を取り除く事が重要となります。
また自覚症状の少ない病気なので、歯医者さんで歯の掃除もかねて数ヵ月に1度は検診を受けましょう。