口臭の対策に効果がある食べ物として最近よく名前があがるのが、りんご。
口臭対策に関するテレビでも、よく取り上げられています。
(「餃子の口の臭いに効果があるのは?」といったたぐいの番組)
意外に感じる人も多いかもしれませんが、りんごは口臭の対策として役立ち、また多くの作用も持っているのです。
りんごの作用と、りんごがなんで口臭予防に役立つのかを見ていきます。
口臭対策だけではない!りんごのパワー
りんごは普段すごく馴染みのある果物なので、あんまり意識をしていないかもしれませんが、すごい効果があるのです。
疲労回復
子供のころに風邪を引くと、お母さんがすりおろしてくれた、なんて思い出がある人もいるかもしれませんが、体調を整える働きがあります。
りんごにはクエン酸などの酸が含まれ、疲労回復の手助けをしてくれます。
血液をきれいにする
1日1個のリンゴで、血液をさらさらにする効果があると言われています
また、血圧を下げる、動脈硬化の予防という効果もあります。
老化を防ぐ
りんごにはリンゴポリフェノールやペクチンといった抗酸化作用の強い物質が含まれています。
人間の体には酸素が必要なのですが、その一部は他の分子とつながり活性酸素となります。
この活性酸素は非常に酸化力が強い物質で、細胞を酸化させてしまいます。
老化とは、鉄が錆びる(酸化する)のと同じように、細胞が酸化する事によって起こるのです。
そして先ほどのリンゴポリフェノールやペクチンの抗酸化作用というのは、この活性酸素を取り除く作用の事なのです。
つまりリンゴには、細胞を酸化して老化させてしまう活性酸素を取り除く物質が含まれていて、老化を防ぐのに役立つようです。
その他にも、美白効果やダイエットにも効果があるといわれています。
口臭とりんごの関係は?
りんごが口臭対策に効果がある一番の要因は、先ほども出てきたリンゴポリフェノール。
そもそも口臭というのは、口の中の細菌が、食べカスなどをエネルギーとする為に分解し、それらが腐敗して発生するガス(気体)です。
その成分は揮発性硫黄化合物と呼ばれ具体的には、
- 硫化水素
- メチルメルカプタン
- ジメチルサルファイド
という3つの物質が大半を占めます。
そのうち、歯周病などで大量に発生するメチルメルカプタンを、このリンゴポリフェノールが抑えるというのです。
リンゴポリフェノールを添加する事で、50%以上発生を減らすことができたという実験があるそうです。
つまり口から発生する口臭の、成分自体を抑えるのです。
ポリフェノールというのは、構造的に非常に他の物質と結合しやすく、臭いの元を分解・結合することで臭いの無い他の物質に変えてしまうのです。
またりんごには胃腸の調子を整える作用もあるので、胃腸が原因で起こる口臭の対策としても、効果があると言えるでしょう。
りんごは口臭のために、どう食べるのが良い?
りんごに含まれるリンゴポリフェノールは、りんごの皮に近い部分が一番多くなっています。
つまり皮ごと食べないと効果が薄くなってしまいます。
りんごジュースが最適!
なので簡単なのは皮も一緒にジュースにして飲むという方法じゃないでしょうか。
人によっては皮ごと食べるのが苦手、という人も多いので。
ちなみに先日テレビで観たのですが、りんごの蜜と言われている、中央の色の変わった部分はただの水分で特に甘いわけではないそうです。
最も甘味のある部分も、皮に近い部分になるとのことです。
とにかくりんごは健康の為にも、口臭対策としても、とても効果のある果物です。積極的に取り入れていきたいものです。