口臭対策のために唾液を出す方法!

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口臭対策にとって、唾液はとても重要なものです。

唾液は、口臭を作り出す細菌のエサとなる、食べカスなどを洗い流し(自浄作用)、また細菌自体に働きかけ殺菌する効果があります(抗菌作用)。

ところが色々な原因で唾液の分泌が減少し、その結果口臭が発生してしまいます。

そんな口臭対策にとって、とっても大切な唾液を出す方法をみていきます。

口臭対策に必要な唾液はなんで減るの?

唾液の分泌が減少してしまうのには様々な原因がありますが、主なものを挙げていきます。

  • 緊張・ストレス
    人間は緊張していると、交換神経が働くようになるのですが、そうなると唾液の分泌は減少してしまい、また分泌される唾液はネバネバしたものとなってしまいます。
     
  • アルコール・カフェイン
    これらを含む飲み物を過剰に飲むと、利尿作用(体内の水分を尿として体外に排出しようとする作用)が働き体内の水分が減ることにより、唾液の分泌も減ってしまいます。
     
  • 口呼吸
    鼻の疾患などにより鼻での呼吸がしにくくなると、それを補うために口で呼吸するようになってしまいます。口呼吸は口の中の唾液をあっという間に乾燥させてしまいます。
     
  • 加齢
    年を取ると体の水分量が徐々に減少していくため、それに伴い唾液の分泌も減少していきます。
     
  • 薬の副作用
    風邪薬を飲んだとき、口の渇きを感じた事はありませんか?薬には口が渇く(口渇)、という副作用のあるものがあります。

唾液を出す舌の運動

舌を回す

まず口を閉じます。

舌を唇の裏側と、歯の表面の間にいれます。

歯に沿いながら舌を回します。

左右20周ほど行います。

かなり痛くなるので、無理のない程度で行いましょう。

唾液腺マッサージ

唾液腺とは唾液を作って分泌する腺で、大きなものに、耳下腺(じかせん)、舌下腺(ぜっかせん)、顎下腺(がっかせん)の3つがあります。

耳下腺(じかせん)

耳と鼻の頭の間辺り。指の3~4本を当て、円を描くように緩めに揉みましょう。

舌下腺(ぜっかせん)

顎の真下にある柔らかくなっている場所で、親指で下から突き上げる感じで押します。 ちょうど舌に当たる感じになると思います。

顎下腺(がっかせん)

アゴとエラとの間で内側の柔らかい部分です。こちらも親指でマッサージしましょう。

口を動かす

唾液が出やすい発音や口の動きを繰り返し行う方法です。

パタカラ体操

「パパパパパパパパ」、 「タタタタタタタタ」、 「カカカカカカカカ」、 「ララララララララ」、 と一文字づつ発音したり、「パタカラ」を何度も繰り返す、というのでもいいです。

この、という言葉は全て使う筋肉が異なり、唇や舌を色々動かすことで、口の筋力を鍛え、また唾液の分泌を促します。

一文字ずつ、きっちり発音する事を意識しましょう。

あいうべ体操

「あー」 →口を大きく開ける
「いー」 →口を横に大きく開ける
「うー」 →唇を尖らすように突き出す
「べー」 →舌をできるだけ下に出す

こちらも口を大きく動かすことで、唾液の分泌を促します。 実際にやってみると、すぐによだれが垂れそうになります。

最も手軽な運動

いろいろと口の筋力を高めて唾液の分泌を促す体操がありますが、もっと簡単に、そして毎日確実に行える方法があります。

それは、食事の時によく噛むということ。

食事は毎日必ず行うものですから、その時の噛む回数、噛み方を意識する事で、口の中の筋力も上がり、唾液の出やすい口となります。もちろん、食事中の唾液の出る量も増えます。

よく噛むコツ

  • 意識して噛む回数を増やす(理想は30回)
  • 飲み物と一緒に流し込まないために、食事中の水分摂取を控える

等、方法はありますが、一番簡単なのは、

  • 一度に多くの量を入れない

という事です。

口いっぱいに放り込むと、少し噛んだだけで唾液と混ざり、食べ物も砕けて体積が増えます。そして口から溢れそうになるので、まだ噛んでいないのに飲み込んでしまうのです。

口に入れる量を少なくしても、意識していれば一口当たりの噛む回数は、以前と変わらなくできます。そして一口の量を減らしているので、口に食事を入れる回数が増え、結果噛む回数も増えます。

なかなか一口当たりの噛む回数を増やすのは、最初は慣れない(しんどい)ので、口に入れる量を減らす事から始めてみましょう。

普段から、口の渇きに意識をしていることが口臭対策にとっては大切です。渇いていると感じたら、これらの体操や、水分の補給などを心掛けましょう。