断食と口臭の関係とは?

最近ではダイエットとして、断食を行っている人もいますが、断食と口臭には深い関係があります。

断食の効果とは?

断食とは、一定期間食べ物を一切食べない、事を言いますが、もともとは宗教における行為で、祈りを捧げるためであったり、修行の1つとして行われています。

最近では、プチ断食や週末断食といって、ダイエットに効果があるということで、話題になる事もよくありますが、断食の効果には、次のようなものがあるとされています。

体重が減る(ダイエット)

食べ物を食べなければ体重は減ります。入ってくるものは無くても、体を動かす事でカロリーが消費されるのですから、当然の話です。

内臓を休ませる

食べ物が体内に入ってくることで、内臓は働き続けています。少し休ませてあげる事で、本来の働きを取り戻すといわれています。

毒素や老廃物を出す

体の中には色々と不要な毒素や老廃物が含まれていて、普段からも体の外に排出しているのですが、断食している間は、外から入ってくるものが無く、排出する量が増えると考えられています。

大腸がきれいになる

人間の大腸内には、宿便といわれる老廃物がこびりついているのですが、これは今まで少しずつ溜まってきたもので、普段の生活では排泄されず、断食することによってのみ、出すことができるといわれます。

これらの他にも、

  • 美容に良い
  • 病気に強くなる
  • ストレスの解消

などの効果があるともいわれています。

断食と口臭の関係は?

ではその断食と口臭には、どのような関係があるのでしょう。

生きるにはエネルギーが必要!

断食をするということは、当然食べ物が入ってきません。ただし体は生きていくためにエネルギーを必要とします。

普段は、食べ物の中の、糖質(炭水化物)を分解してできたブドウ糖をエネルギーとして利用しています。ところが炭水化物が断食によって入ってこないので、エネルギーが作れなくて非常に困ります。

では、その時に体はどうするかというと、他のものからエネルギーを作り出そうとし、そのときに利用されるのが、脂肪です。

ケトン体がエネルギーとなる!

脂肪はまず脂肪酸という物質に変化します。そしてその脂肪酸の一部が肝臓で、ケトン体と呼ばれる物質に変化するのですが、このケトン体こそがエネルギーとなるのです。

体の中で最も重要なのは脳ですが、脳は主に糖からしかエネルギーを作り出すことができません。その脳で代わりのエネルギーとなる唯一の物質がケトン体なのです。

つまり不足した糖の代わりに、脂肪を分解してできたケトン体が、エネルギーとして利用されるのです。

このケトン体が口臭の原因!

ケトン体が、糖に代わるエネルギーとして利用されるのは、脳が働くためにも必要なことなのでいいのですが、問題はケトン体の臭いです。

ケトン体は、非常にきつい、独特の甘酸っぱい臭いのする物質です。これらが断食中の体内で大量に作られて、もちろんエネルギーとして利用されるのですが、その一部は血液に吸収され体内を回り、汗として出てきて体臭になったり、肺から呼吸と一緒に出てきて、口臭となるのです。

これが断食による口臭の発生する仕組みです。

同じような臭いは、糖質(炭水化物)だけを全く食べない無理なダイエットの時や、糖をエネルギーにできない糖尿病の人からも発生する可能性があります。

断食による口臭の対策は?

結論からいうと、対策はありません。断食をしている限り食べ物以外からエネルギーを作る必要があり、その過程で臭いの原因となるケトン体は作られてしまうからです。

その間は口臭が発生する可能性を意識して、断食を行う日にち(休みの間など)や期間を調節するようにしましょう。