口臭の対策に、フリスクを利用している人は多いと思います。
フリスクはいったい口の臭いに対して、どのような効果があるのでしょう?
フリスクにはどんな種類がある?
フリスクは、オランダのペルフェティ・ファン・メレという会社が製造しているタブレット菓子で、日本ではクラシエフーズ株式会社が、輸入販売をしています。
現時点(2015年7月現在)で販売されているのは、次の7種類になります。
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フリスクには、これらのタブレット以外にガムもあり、ペパーミントと、スペアミントの2種類あります。
フリスクの口臭に対する効果とは?
フリスクが口の臭いに対して働く効果には、次のようなものがあります。
マスキング効果
マスキングとは、簡単にいうと、良い香りで嫌な臭いをおおい隠してしまう、というものです。
ちょうど、体臭のきつい人が、香水で臭いを隠すのと同じです。
つまり、焼き肉を食べたり、お酒を飲んだ後の口の臭い、あるいは普段の口臭を、フリスクを食べ、ミントの香りでごまかす、というものです。
この効果に関しては、フリスクの香りの成分(ミントなど)を利用しているので、食べ終わって口の中から、それらの成分が無くなると、当然効果も無くなります。
また、非常にきつい口臭があって、フリスクで隠す事ができない場合、両方の臭いが混ざって、余計にひどい臭いになる場合もあるので、注意が必要です。
唾液を出す
フリスクの口臭に対する効果のもう1つが、唾液を出す事です。
フリスクを食べると、ミントや甘みなどの味によって、反射的に唾液が出てきます。また、舌を動かすことによっても、その運動により唾液を分泌させます。
そして、この唾液と口臭には深い関係があるのです。
唾液と口臭の関係とは? |
口臭は、口の中の細菌が食べカスなどをエネルギーとするために分解し、それらが腐敗するときに作り出されるガスです。
唾液には、細菌のエサとなる食べカスを洗い流したり、作り出された口臭のガスを溶かして閉じ込めておく働きがあります。 また、唾液の成分には、細菌を殺菌する酵素が含まれ、増殖を抑えるのにも役立ちます。 |
このように、口臭を抑えるのに必要な唾液を、フリスクを食べることによって、分泌させることができるのです。口の渇きを感じた時に、利用すると効果的です
フリスクを食べるだけではダメ
ただし当然の事ですが、口臭の対策にフリスクを食べとけば良いのかというと、そんな事はありません。
まずは、歯磨きなどで、口の中を清潔に保つとともに、歯周病などがないか歯医者さんで診てもらいましょう。
また、気になるからと、食べ過ぎるのもよくありません。味覚に支障をきたす、という話もあります。
そもそも、口臭の原因に働きかける訳ではないので、臭いの根本的な解決にはなりません。
1日中、朝から晩までフリスクを食べている訳にもいかないので、気になったときに、適度に利用するようにしましょう。