歯ぎしりと口臭の関係とは?

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歯ぎしりは指摘されないと気付かないので、「ひょっとして自分も歯ぎしりをしていて、他人に迷惑を掛けているのでは?」と気になりますが、この歯ぎしり、実は口臭の原因にもなるのです。

ギリギリうるさい歯ぎしりの原因は?

歯ぎしりは「ブラキシズム」(口腔内の悪い習慣)と呼ばれ、日本人では70%以上の人にみらるとのデータがあります。

歯ぎしりの原因はまだハッキリとしていないのですが、次のようなものがいわれています。

  • ストレス
  • 噛み合わせが悪い
  • 歯並び
  • 飲酒
  • 喫煙

歯ぎしりをしているとどうなる?

この中で最も大きな原因となるのが、1つ目の「ストレス」であると言われます。

ストレスが溜まると、体の中でそれらを発散して体を守ろうとする防御反応が働き、その発散しようとする行動が、歯ぎしりや食いしばり(クレンチング)として現れるのです。

歯ぎしりの時に食いしばる力は、60~70㎏といわれ食事の時に噛む力(10㎏)と比べてもかなり強いものとなります。

これが人によっては、数分から一時間以上続くのです。一晩にする歯ぎしりが、噛む事によって歯やアゴか受ける一生分と同等のダメージを与える、とも言われます。

とても体にとってはよくありません。

歯ぎしりによって起こる症状

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 顎(がく)関節症
  • 歯の削れや割れ
  • 歯周病の進行

歯ぎしりと口臭の関係は?

歯ぎしりの症状を見てもらうと分かるように、口臭を発生させてしまうのは、歯ぎしりが歯周病を進行させてしまうからです。

歯ぎしり強い力で噛みしめ
 ↓
歯が揺れる
 ↓
歯茎に力が加わる
 ↓
歯茎の炎症を悪化させる
 ↓
歯を支える骨を傷つける
 ↓
歯周病の進行

歯周病は口臭を発生させる、最も大きな原因となる病気です。歯周病になるそもそもの原因は歯周病菌の感染により炎症等とともに発症するのですが、歯ぎしりはその進行を確実に早めてしまうのです。そしてその結果として、口臭もきつくなってしまいます。
「歯周病になると臭いがおこる原因は?」

歯ぎしりの対策は?

歯ぎしり自体は溜まったストレスを解消する為の体の防御反応です。その為誰にでも起こり得る生理的現象といえます。なので歯ぎしりの解消には、元のストレスが溜まらないようにすることが必要となってきます。

そうはいっても生きていればストレスは溜まるもの。その解消はなかなか簡単ではありません。

  • しっかり睡眠を取る
  • ゆっくり食事をとる
  • ゆったりお風呂につかる
  • 軽い運動で汗を流す
  • 趣味に没頭する

自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

マウスピース

歯ぎしりを全く無くす事は難しいですが、マウスピースをする事で、歯ぎしりによる歯や歯ぐきを保護するという効果があります。

ただし人によっては効果が見られない場合もあるようです。

マウスピースには歯医者さんで作ってもらうものと、市販のものがあります。歯医者さんでは型取りから始めて自分に合ったものを制作してくれるので、効果が見られる場合が多いと思われます。

市販のものに関しては、歯が固定される位置が良くない、噛み合わせが悪くなる等の理由からおすすめしない、という歯医者さんが多いようです。