口臭の原因になる鼻の病気

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口臭の原因の80%は口の中にあると言われますが、それ以外の原因として鼻の病気が口臭を起こす事があります。

口臭と関わりのある鼻の症状としては、慢性鼻炎副鼻腔炎(蓄膿症)等があります。
鼻の病気が口臭の原因となる流れを見ていきましょう。

たかが鼻づまり、されど鼻づまり

慢性鼻炎とは、鼻の中の粘膜が慢性的に赤く腫れた状態になっているもので、急性の鼻炎を繰り返したり、長引くことで起こります。

特徴的な症状としては、鼻づまりがあります。

副鼻腔炎とは、鼻の中の副鼻腔(息をする鼻腔のとなりにあります)が炎症を起こし、細菌が繁殖してその中に膿が溜まります。

症状としては、痛みと鼻づまり、悪臭を伴う鼻水があります。

副鼻腔炎の中で膿が溜まるもの(溜まらないものもあります。)を以前は蓄膿症と呼んでいました。

副鼻腔炎の場合、溜まった膿や鼻水の臭いが、吐く息と混ざって口臭として出てくることがあります。

ただし、この場合溜まっている膿の臭いはきついのですが、呼吸に混ざることもあって、そこまできつい口臭とはならないとも言われています。

鼻の病気で口臭が起こる大きな原因は何かというと「鼻づまり」です。

どういう事かというと、

  • 鼻がつまる
     ↓
  • 息がしにくい
     ↓
  • 口で息をする(口呼吸)
     ↓
  • 唾液が減り、口の中が乾燥(ドライマウス)
     ↓
  • 口臭を作る細菌が増え、口臭爆発!

という流れになります。

また、鼻炎などの薬には、副作用として「口が渇く(口渇)」というものがあり、さらに口臭がきつくなる方向に行きます。

口臭対策

鼻の病気が原因の口臭対策としては、「ドライマウスの対策は?」にも詳しく書いていますが、

  • 水分をきっちりと摂る
  • 食事の際、よく噛んで食べる
  • 舌の運動をする
  • ガムを噛む。

等が効果があります。

単なる鼻づまりと考えて、油断して放っておくと、慢性化することの多い病気です。

そして慢性化すると、完治するのに非常に長い期間がかかったり、時には手術を要する場合もあります。

一番大切な事は、急性の鼻炎や副鼻腔炎の時に、放っておかずにきっちりと治しきってしまう事です。