鼻うがいを知っていますか?
文字通り、鼻でうがいをする事です。
この鼻うがいが口臭対策になる場合があるという事なのですが、どのような口臭に効果があるのかを見ていきます。
鼻うがいはどんな事に効果があるの?
鼻うがいは次のようなものに効果があると言われています。
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鼻うがいをする事で、鼻の粘膜を洗い流してアレルギー性物質などを除去し、さらに普通にかんでも出てこない鼻水を出しやすくして鼻づまりも解消出来るという事のようです。
鼻うがいは口臭に効く?
口臭には色々な原因があり、それぞれの対策も変わってきます。
鼻うがいが改善が期待できるのは、当たり前ですが鼻が原因の口臭であり、歯周病や他の病気が原因の口臭には効果はありません。
後鼻漏(こうびろう)による口臭
通常鼻水は、鼻の穴から流れてきます。
ところがアレルギー性鼻炎などの為に、過剰に鼻水が分泌されることにより、喉の方に流れていってしまい、また一部は口の方にも流れてしまうものを後鼻漏といいます。
「口臭の原因となる後鼻漏とは?」
このとき喉の方向に流れた鼻水の粘着性が強い場合には、そこに留まってしまい、鼻水の中にいる細菌が、タンパク質を分解し臭いの成分を作り出す事で、口臭を発生させてしまうのです。
まず、鼻うがいでは後鼻漏を治せません。
後鼻漏の原因は鼻炎などの、鼻水を大量に出してしまう炎症なので、その治療が必要です。
ただし鼻うがいによって喉の方向に溜まっている鼻水を出す事ができれば、その鼻水が放っている臭いを抑える事ができるといえます。
副鼻腔炎(ちくのう症)による口臭
副鼻腔炎とは、いわゆる鼻の穴(鼻腔)の横側にある副鼻腔といわれる空洞に炎症が起こるもので、副鼻腔に膿が溜まった事による臭いと、鼻水も膿が混ざった黄色い鼻水が出てきます。
「副鼻腔炎と口臭の関係!」に書いてありますが、口臭の原因となる場合があります。
鼻うがいでは副鼻腔に液体が届かないと言われているので、こちらも副鼻腔炎自体の改善には繋がらないですが、臭いのきつい鼻水を出すのには役立ちそうです。
鼻づまりによる口呼吸
鼻うがいで一番口臭対策になると考えられるのがこれです。後鼻漏も副鼻腔炎も鼻づまりになるので同じなのですが、鼻の病気で口臭が発生する大きな要因が口呼吸です。
人間は普段鼻で呼吸していますが、鼻づまりで呼吸がしんどくなると、口でも呼吸の助けをするようになります。確かに呼吸は楽になりますが、実は口臭にとっては最悪な状態なのです。
口の中では細菌が増殖しながら、口臭となるガスを作り出しているのですが、その口臭を抑えるのに最も大切なのが唾液です。
ところが口呼吸をしているとその大切な唾液が渇いてしまって、口臭の発生量が増えてしまうのです。
鼻うがいによって、一時的にでも鼻づまりを解消させて口呼吸を無くす事は、口臭対策にとって非常に有効なことだと言えるでしょう。
「口臭対策の為に口呼吸を改善!」
鼻うがいの注意点!
では、鼻うがいは正しい方法で行わないと、逆効果になることがあります。
- 真水を使わず、生理食塩水を使う
- 鼻うがいの最中に唾を飲み込まない
- 液が残っている時には鼻をかまない、かむときも強くしない
など他にもあるのですが、
そもそも耳鼻科の先生でも、鼻うがい自体に賛成、反対と意見が分かれているのです。
鼻づまりや後鼻漏も症状が強すぎると、鼻うがいが逆効果になる、という意見があり、やりすぎで鼻の粘膜のもともと持っている機能が低下してしまう、とする考え方もあります。
さらに、やり方次第では中耳炎になる事もあるので、一度、自分が信頼できる耳鼻咽喉科で、鼻うがい(鼻洗浄)を行いたい事を伝えて、正しい方法、自分に合っているか等を確認してもらいましょう。
鼻うがいを行う際には、くれぐれも必ず自己責任でお願いします。