早食いは口臭のもと!

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食事をするときに、早食いが癖になっている人は意外と多いです。

仕事が忙しいので早く食べないといけない場合もあるでしょう。

ただこの早食い、口臭の原因になる場合があるので注意が必要。

早食いが口臭の原因になる理由は?

唾液の分泌が減る

食事をする際に、口の中ではあごを動かし、舌で食材の味を 感じる事で、消化するために唾液が出てきます。

ところが早食いをしている人は、食べ物が口の中に残っている時間が短く、あまり噛むこともしないために、多くの唾液が分泌されません。

口臭とは口の中の細菌が、食べカスなどを分解してそれらが腐敗するときに発生するガスです。

唾液は

  • 食べカスを洗す
  • 細菌の増殖を抑える
  • 抗菌作用も持つ

など、口臭対策には欠かせないものなのです。

つまり、早食いによって唾液の分泌が減ることで、口臭を発生させる原因になるのです。

唾液の質が悪くなる

唾液は自律神経という、自分の意思では変えることのできない、神経によって分泌されます。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、運動や緊張している時などには交感神経が、睡眠中やリラックスしている時には副交感神経が働きます。

本来食事中はリラックスしているものですが、早食いをしていると交感神経が働くようになります。

副交感神経が活発なときはサラサラの唾液が大量に分泌されるのですが、交感神経が働いているときの唾液は、量が少なく、性質もネバネバしていて渇きやすくなり、口臭が起こります。

胃腸への負担

早食いをしているという事は、噛む回数が少なく、食べ物が大きいままで、唾液による消化もあまり行われていません。

その状態で飲み込むという事は、胃や腸で消化、吸収する際に負担が大きくなってしまいます。

それが続くと胃腸に不調が起こり、消化不良や便秘が起こりやすくなります。これらは口臭の原因になる事があります。
「便秘が口臭の原因になる理由」

口臭の原因となる早食いを解消する方法!

よく噛む

早食いの人に限らず、現代の人間は噛む回数が減っているといわれています。

弥生時代には4000回という噛む回数が、戦前には1400回、戦後には600回程度と極端に減っています。

これには柔らかい食べ物を好む傾向が強くなったこと、食品加工の技術が向上したことなどが原因としてあげられています。

その中でも早食いの人は、噛む回数が少ないです。

一口あたり30回が理想といわれていますが、最初はなかなか面倒なので、今の食事の時に噛む回数を数えて、徐々に増やしていきましょう。

一口を減らす

噛む回数を減らすのは、意外と大変です。

そんな人に、噛む回数を増やす簡単な方法としては、口に入れる一口の量を減らす事です。

早食いの人はだいたい、口に入れる量が多い傾向があり、それを減らすように意識すると、噛む回数も増えていきます。

食材を大きく切る

調理の時に食材を細かく切ると、食べやすくなって噛む回数が減ります。

ちょっと大きめに切る事や、噛みごたえのある料理にすることで、しっかり噛んで唾液の分泌を促す事になります。

水分を減らす

食事中に水やお茶を飲む量を減らしましょう。水分を取る事で、食材をあまり噛まずに、流し込むようになります。

お箸を使う

丼やパスタなどを食べるときに、スプーンやフォークをやめて、お箸を使うようにしましょう。

スプーンやフォークはどうしても食べやすく、口に入れる量も増えてしまいます。

箸置きを用意する

一口食べるごとに、お箸を置く癖をつける事で、噛む時間ができて、ゆっくりと食べるようになります。

早食いは口臭の原因となるばかりでなく、肥満の原因にもなります。健康にも良くないので改善していきましょう。