自律神経と口臭の関係とは?

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人間の体には自律神経という神経が通っているのですが、この神経が口臭の発生に深く関わっています。

自律神経と口臭の発生についての関係を、詳しくみていきます。

自律神経とはいったい何?

人間の体に通っている神経には、体性神経と、自律神経があります。

体性神経(たいせいしんけい)とは、自分の意思で動かす事ができるものに関係する神経で、外部からの痛い、寒いなどの感覚を脳に伝えるとともに、手を動かす、走るといった運動に関わる神経です。

一方、自律神経とは、自分の意思とは無関係に働くものに関係する神経で、次のようなものに関わりがあります。

  • 心臓、胃や腸などの内臓
  • 目の瞳孔
  • 体温の調整
  • 代謝(エネルギーを消費する事など)

交感神経と副交感神経

自律神経は2つに分けられます。それが交感神経と副交感神経で、これらは互いに対照的な働きをし、バランスを保って、各々の器官を活動させています。

交感神経

主に活動している時、運動している時などに活発に働く神経。交感神経による変化には次のようなものがあります。

  • 呼吸が早くなる
  • 心臓の鼓動が早くなる
  • 汗が分泌される
  • 胃腸の働きが抑えられる
  • 唾液の分泌が減る

副交感神経

主に体を休めている時、睡眠中や食事中、入浴中などに働く神経です。交感神経とは全く逆の働きをすると考えれば良いでしょう。

  • 呼吸がゆっくりになる
  • 心臓の鼓動が遅くなる
  • 胃腸が活発に働く
  • 唾液がたくさん分泌される

自律神経と口臭のつながりは?

では自律神経と口臭の発生には、どのような関係があるのでしょう。それには大きく2つの要素が関わってきます。

唾液の量が減る!

口の中に分泌される唾液は、自律神経によって支配されています。この唾液は、口臭と深い関係があります。

口臭に対する唾液の働き!
口臭とは、口の中の細菌が食べカスや粘膜の細胞などをエサとしてて増殖するときに、それらを分解、腐敗させて発生する臭いのきつい気体ですが、唾液にはこの口臭を抑える働きがあるのです。

唾液が出る事で、細菌のエサとなる口の中の汚れを洗い流すとともに、細菌を殺菌する成分が含まれているのです。

さらに唾液があることで、作られてしまった口臭の成分を、溶かして閉じ込めておく事ができます。

唾液がたくさん分泌されるのは、副交感神経が活発に働いているときです。

つまり、ゆったりと落ち着いている時にはたくさんのサラサラの唾液が分泌されて、その事によって口臭が抑えられているのです。

ところが交感神経が活発になっているときは、唾液の量が減ってしまいます。

またムチンという糖とタンパク質がくっついてできたネバネバした物質を含み、それが細菌のエサにもなってしまい口臭が発生しやすくなってしまいます。

運動している時に、口の中が渇きやすくなるのを経験した人は多いと思います。

それは口で息をするので渇く、ということもあるのですが、唾液自体があまり分泌されていないのです。

また交感神経はストレスを感じていたり、緊張している時にも働き、この時は口臭が発生する事が多くなります。

胃腸の働きが低下!

胃腸は自律神経の影響を受けています。それが体調不良や、長期間のストレスなどの影響でバランスが崩れてしまう事があります。(自律神経失調症)

そうすると胃では胃酸過多や、消化不良などによって口臭が起こる事があります。
「胃酸過多が口臭の原因になる?」

また腸でも消化不良による便秘によって、口臭が発生する場合があります。
「便秘が口臭の原因になる理由!」


口臭が発生しやすい環境にはなりますが、交感神経が働いている状態が悪い、という訳ではありません。

大切なのはストレスなどを出来るだけ解消して、 自律神経のバランスを保つことです。休むときにはゆったりする事が大切です。

また交感神経が活発になることによって起こる、口臭の原因の多くは、唾液が減ってしまうためです。水分をとったり、唾液をたくさん出すように意識しましょう。
「口臭対策の為の、唾液をだす運動」