口臭を改善する18の方法!

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口臭は年齢を問わず、調査などでいつも上位ににくる体の悩みです。

そんな口臭の改善方法をまとめてみました。

口臭を改善するには、まず口臭を知る!

口臭が発生するのには、様々な原因があるのですが、大まかに3つに分ける事ができます。

  • 生理的口臭
  • 病的口臭
  • 食べ物などによる一時的な口臭

生理的口臭

生理的口臭とは、生きていれば、程度の差はあれ誰にでも起こる口臭です。

この臭いは、1日中発生しているのではなく、時間帯や状況によって変わり、寝起き、空腹時、緊張しているときなどに特に強くなります。

また女性では、生理中なども強くなる傾向があります。

病的口臭

体の不調や、なんらかの病気によって発生する口臭です。最も原因となりやすい病気が歯周病で、口臭の原因の大部分を占めます。
「歯周病になると臭いがおこる原因は?」

その他には胃や腸、肝臓などの内臓、鼻、喉などが原因となる事があります。

全体からの割合としては、少ないといわれていますが、口の中に原因が無い場合には、疑ってみる必要があります。

「内臓の不調と口臭の関係!」

食べ物などによる口臭

これは臭いのきついものを食べることによって起こる口臭で、にんにくやニラ、納豆、コーヒーなどがこれにあたります。

基本的には食べた後の口の清掃などによって、時間がたつと臭いもなくなりますが、例外的に、にんにくは食べた後、16時間臭うともいわれているので、注意が必要です。
「にんにくの口臭、原因と対策は?」

生理的口臭の原因は?

食べ物による口臭は、時間が解決してくれます。

そして病気が原因の臭いに関しては、その病気を完治させれば解消しますが、逆にそれ以外では根本的な解決にはなりらず、自分で出来る事も限られています。

まずは病気を治すことが先決です。

そして自分で改善できるのが、生理的口臭です。

誰にでもある臭いなので完全に無くす事はできませんが、少なくなるようにすることはできます。その方法の前に、生理的口臭が起こる仕組みをみていきます。

生理的口臭はなぜ起こる?

口臭が発生する流れ
口の中には何億という数の細菌が存在しています。

それらは増殖するため、食べカスなどをエサにして活動しているのですが、その食べカスなどを分解して、それらが腐敗する時に作られるガスが口臭の元となります。

寝起きや緊張した時など、生理的口臭は時間帯などによって口臭がきつくなる場面は異なるのですが、その時に口の中で上記のような活動が普段よりも活発に行われています。

この、細菌が口臭を作り出す活動を抑えるために必要なのが、口の中にあふれる唾液です。

唾液には細菌の活動源になる食べカスなどを洗い流し、細菌自体に働きかける抗菌作用を持つ成分も含まれているのです。

ところが起床時、空腹時、緊張時、生理中などは、原因は色々ですが、どの時も口の中では、共通して唾液の分泌不足が起こっているのです。

細菌の活動を抑える唾液が不足する事で、口臭のガスが作られ続けるのです。

口臭を改善するための方法は?

口臭は食べカスなどを細菌が分解、腐敗させて作り出すガスであり、それらを抑える唾液が不足する事が原因となります。

つまり、 口の中の汚れや細菌を取り除く、細菌の活動を抑える、そして唾液をたくさん出す事が改善するための方法となります。

口臭改善① 口の中の汚れや細菌を取り除く

口の中の汚れとして言われるのが歯垢ですが、歯垢は食べカスの塊ではなく、細菌の塊です。

これを取り除くことは口臭の改善だけでなく、歯周病の予防にもなります。その方法には次のようなものがあります。

  • 歯ブラシ
    歯垢や食べカスを取り除く基本。1日1回は最低でも時間をしっかりかけて磨きましょう。
     
  • デンタルフロス
    いわゆる糸ようじです。歯ブラシと一緒に使うことで、歯垢の除去率アップ。
     
  • 歯間ブラシ
    フロス同様に歯の間の歯垢を取り除けます。フロスが使えないブリッジの場所にも使用できます。
     
  • タフトブラシ
    先がとがったブラシで、普通の歯ブラシでは届かない、親知らずなどの奥歯も磨けます。
     
  • 電動歯ブラシ
    メーカーのデータでは、歯ブラシよりも歯垢が取り除ける、という事がいわれています。時間は短縮できるので、フロスなどを併用してしっかり磨きましょう。
     
  • 口腔洗浄器
    ウォーターピックともいわれますが、かなりの水圧でノズルから水が出てくるので、歯のすき間に当てて汚れを落とす、というもの。これだけで歯ブラシは必要なし、とまではいきませんが、汚れはとれるようです。
     
  • 舌ブラシ
    口臭の原因となる舌苔(舌の表面の白い汚れ)を取り除くものですが、やり過ぎは逆効果になって、口臭がきつくなる事もあるので、注意が必要です。

口臭改善② 細菌を殺菌する、活動を抑える

次は、口臭改善のために、細菌の塊である歯垢をはがしとる、というよりも、細菌を殺菌する、増殖を抑えるといった効果が期待できる方法です。

  • うがい
    うがいに関しては、重曹を入れてうがいをすることで舌の汚れがとれる、という効果もありますが、うがい薬や殺菌成分の含まれるリステリンなどのマウスウォッシュによって、口の中の細菌を減らす、活動を抑える、といった効果が得られます。
     
  • 口臭スプレー
    口臭スプレーには、ただ香りのついてあるだけのものもありますが、中には、殺菌成分を配合しているものがあります。それらで一時的に細菌の増殖を抑えます。
     
  • タブレット
    ここでいうタブレットは、その香りで口臭をごまかすというものではなく、細菌に対しての抗菌作用を持った成分が配合されていて、口の中で舐めることで、効果が見込まれる、というもの。配合されている成分には、乳酸菌や唾液の中に含まれる抗菌成分などがあります。
     
  • お茶
    お茶でも特に緑茶には殺菌作用があると言われるカテキンが含まれて効果があるといわれます。

口臭改善③ 唾液を出す方法

最後に唾液をたくさん出す方法です。どれも割と簡単な方法ばかりなので、場所や時間帯を気にせずに取り組める方法が多くあります。

  • 水を飲む
    唾液はそのほとんどが水分であり、体の水分量が減っていると、唾液も出にくくなります。こまめな水分補給を。
     
  • タブレット
    ここでのタブレットは、いわゆるミンティアなどです。これはミントなどの臭いで口臭をごまかす意味もありますが、その刺激のある味によって唾液の分泌を促します。
     

  • こちらもタブレットと同じく味による唾液の分泌が期待できます。また舐めている間は舌を動かしたいるので、その点でも唾液を出す効果があります。さらに口の中を殺菌できる飴もあります。
     
  • ガム
    今まで挙げたお菓子の中では、唾液を出すのに最も効果があるでしょう。それは味だけではなく、あごを動かして噛む動作が入るからです。その事によって唾液が出やすくなります。
     
  • ツボ
    体の中には唾液を出すツボ、というものがあります。覚えておくと、どこでも簡単にできます。
     
  • 食べ物
    酸っぱい、あるいは刺激の強い食べ物は、唾液の分泌を促します。例えば、梅干し、レモン、昆布などです。
     
  • 舌の運動
    舌や口を動かすことで、唾液が出やすい運動があります。仕事中などでも、気づかれずにできるものもあるので、意識して行うようにしましょう。