風邪をひいたら、やたらと口の臭いを感じるなんて事はありませんか?
実は口臭と風邪には密接な関係があります。
なんで風邪をひくと口臭がおこるか、そして風邪の時に出来る対策をみていきます。
風邪をひくとなぜ口臭が起こる?
風邪が原因の口臭は一時的なもので風邪が治ると共に口臭も治まってきます。
なのでそれ程気にする事はなく、その臭いが自分から常に臭っていると勘違いしないようにしましょう。
ただし風邪を引いている時は、かなりの割合で口臭が発生していると考えられるので、周りの人への気遣いとして、人と会う時にはケアが必要です。
では風邪をひいた時に口臭が起こる原因を挙げていきます。
免疫力の低下!
風邪をひいている時は体の免疫力(ウイルス等の侵入を防いだり、体の中の細菌等を除去するといった、自己を防衛する能力)が低下しています。
それは口の中も同じで、口の中の細菌に対応する能力が低下しています。
口臭とは主に口の中の細菌が活動する際に作り出すガスです。その為風邪によって免疫力が低下した口の中で、細菌が活発に活動し口臭が普段よりもきつくなります。
鼻づまりによる口呼吸!
風邪の症状として、「鼻づまり」があります。なぜ風邪をひくと鼻づまりになるのでしょう。
それは、風邪による鼻の炎症が続くことで、鼻の粘膜から「ヒスタミン」という物質が分泌されます。 このヒスタミンは神経に働きかけ、鼻の分泌腺から鼻水を大量に分泌させます。
また粘膜が腫れることで鼻づまりが起こります。
通常、呼吸は鼻で行いますが、風邪の時は鼻の通りが良くない為息苦しくなり、口も呼吸の助けをします。
ところが口呼吸は、試してみたら分かると思いますが、口の中がとても渇きやすくなり、口の中の唾液がすぐに乾燥してしまうのです。
唾液の働き |
唾液は口の中で、口臭を作り出す細菌のエネルギーとなる、食べカス等を洗い流す自浄作用を持ちます。
また細菌自体に働きかけて殺菌してしまう酵素も含んでいます。 その唾液が渇いてしまう事は口臭の発生につながります。 |
発熱による体内の水分の減少!
風邪のもう1つの症状として「発熱」があります。
これは、
- ウイルスが低温の方が繁殖しやすいため、体の中にウイルスが侵入してきた時に体の防御反応として体温を上げようとする
- ウイルスと戦う白血球の活動が発熱によって活発になる
などと言われています。
ところが発熱すると誰でも経験があるように汗をかきます。
つまり体の中の水分が体外へ出ていってしまうのです。 そうなると水分不足から、唾液の分泌が減少してしまうのです。
唾液の分泌不足は先ほど書いたように、口臭がきつくなる事に直結してきます。
薬の副作用!
風邪薬に限らないのですが、薬の副作用に「口渇」(こうかつ)というものがある場合があります。
読んで字のごとく、薬を飲む事で口の中が渇く、というものです。 風邪薬では先ほどの、鼻水に関係してくるヒスタミンを抑えるための抗ヒスタミン薬等が挙げられます。
他にも口が渇く、という副作用を持っている薬は意外と多くあります。
風邪の際の口臭対策
最初に書いた様に、この時の口臭は風邪が治ると治まるので、安静にして治療に専念しましょう。
また人と会う時のケアとしては次のようなことに注意しましょう。
水分をこまめに摂る
風邪の時の口臭は、鼻水や発熱によって体内の水分が減ってしまう事により、口の中が渇き唾液が不足するためにおこります。
唾液の成分は水であり、できるだけこまめに少量ずつの水を飲むようにしましょう。
「口臭対策に水を飲もう!」
ガムを噛む
ガムの香りで臭いをごまかす事に加えて、ガムを噛む事で、その味や、あごを動かして噛む行為によって唾液を分泌させ、臭いを抑えるのに役立ちます。
「ガムは口臭に効果がある?」
口臭スプレー
風邪の時でも仕事をしていると、人前で話をしないといけない事もあります。
そんな時に便利なのが口臭スプレー(マウススプレー)。持続性はないものが多いですが、速効性があり、コンビニなどでも置いてあるところもあります。
「オーラツーのマウススプレーにはどんな効果が?」
うがいをする
うがいは口の中を清潔にするためにどこでもできる方法であり、殺菌作用のあるうがい薬であれば、より効果的です。
ただ、風邪による口臭は、口の渇きによる事が多いので、水でうがいして潤わすだけでも十分に効果があります。
「口臭対策に効果のあるうがいとは?」
きっちり食事をとる
免疫力を付ける為に、しっかり食事をとって体力をつける必要があります。また、ゆっくりと食べる事で、唾液が分泌されて、口臭を抑えます。