口の臭いの対策に昆布がいい?

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昆布はおしゃぶり昆布などがコンビニでも簡単に購入できますが、実は口臭対策に効果があるのです。

いったい昆布にどのような効果があるのでしょう。

昆布の以外な作用

海の中でゆらゆら揺らめいている昆布が口臭対策に効果がある理由は3つあります。

昆布のヌルヌル

昆布といえば、あの表面のヌルヌルを想像する人が多いと思いますが、あのヌルヌルの正体はアルギン酸というものです。

アルギン酸
昆布以外にワカメにも含まれます。

水溶性の食物繊維で、塩分を体外に輩出する作用があり、血圧を抑える効果や、他にコレステロールの吸収を抑えるという効果もあります。

昆布の中に含まれているアルギン酸の含有量は、30~60%を占める為、昆布の主成分となります。

このアルギン酸は口の中で唾液が渇くのを抑える作用があるのです。

口臭が発生する最も大きな要因として、 唾液の不足があります。

口臭は口の中の細菌が食べカスや粘膜の細胞等をエネルギーとするため分解し、それが腐敗した時に発生するガスです。

唾液には食べカス等を洗い流し、細菌を殺菌する効果があり、唾液の分泌は口臭を抑える事に繋がるのです。

つまり昆布に含まれるアルギン酸が唾液の保湿性を高め、口の中の渇きを防ぐ事により、口臭を抑えます。

味と噛みごたえ

おしゃぶり昆布や酢昆布の味には酸味があります。

口の中はそのような刺激に対して、口を守る為に反射作用として味を薄める為、唾液を分泌します。梅干しやレモンを食べた時と同じ作用です。

また昆布自体のうまみ成分に対しても同様です。その為少し口の中、舌の上でゆっくりと時間をかけて食べましょう。

口の中に物が入っているだけでも、唾液は出続けます。

最後噛む時にも昆布の歯ごたえの良さがあるので、あごをしっかり動かすことになり、唾液の分泌に繋がります。

食物繊維

便秘が原因で口臭が起こる事があります。

腸内に便が残る事で、臭いの成分が腸内に留まって濃縮され、血液に吸収されることで肺から呼吸として出てくるのです。

便秘に効果のあるものとして食物繊維が挙げられますが、食物繊維には実は2種類あります。
それは水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維です。

野菜から摂れる食物繊維は不溶性のもので、溶けずに腸まで行き、便の量を増やすことによって排便へと促すのですが、そればかりだと便が硬くなりすぎて逆効果になる事があります。

昆布の主成分であるアルギン酸は、食物繊維ですが水溶性の食物繊維です。水溶性だと便に水分が混ざり柔らかくなるので、排便が容易になるのです。

便秘の解消には2つの食物繊維をバランスよく摂る必要があり、昆布は最適な食材と言えます。

昆布はガムのように吐き捨てる必要は無く、また色んな所で売られているので、とても手軽に行う事が出来る口臭対策と言えるでしょう。