後鼻漏(こうびろう)というものをご存知でしょうか?
聞いた事も無いという人もいるかもしれませんが、この後鼻漏が口臭の原因となる事があります。
後鼻漏とは何なのか、そして口臭と関係をみていきます。
鼻の後ろに漏れる!
後鼻漏とは 鼻水が鼻から出てくるのではなく喉の方に落ちていく、という症状の事です。
普通、鼻水は風邪などでなくても1日に数リットル出ているのですが、そのうちの約3割程は喉の方に流れていき、知らずのうちに飲み込んでいます。
実際には、鼻水だけでなくその他の分泌物も意識せずに飲み込んでいます。
なぜ気付かないのかというと、それらの分泌物はさらさらとした、粘着性のない状態だからです。
つまり、後鼻漏自体は誰にでも起こっている、病気でも何でもない正常な活動なのです。
ところが何らかの原因で、鼻水の量が増えたり粘性を増すことによって、絶えず喉に流れ込み違和感を感じながら口から吐きだしたり、飲み込んだりを繰り返すことになります。
その不快感から、きちんと睡眠がとれないなどの生活に支障をきたすケースもあります。
意外と認識していない人が多いのですが、ある歯医者さんの調べでは、成人の約3割に後鼻漏の疑いがあるとの調査結果となっている程です。
後鼻漏の原因としては、
- 花粉症
- アレルギー性鼻炎
- 副鼻腔炎
などがあげられます。
後鼻漏のチェックシート
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これらの状態を感じる場合は後鼻漏の可能性があります。
後鼻漏による口臭
この後鼻漏による口臭の発生の流れです。
鼻炎などによって大量に出てきた鼻水がのどの方に落ちてきます。
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特に寝ている時などは、のどの部分に鼻水やタンが留まってしまいます。
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また起きてからものどの部分に引っかかった状態が続きます。
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鼻水、タンは細菌の塊でのどに留まっている間に増殖していきます。
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臭いの発生=口臭
後鼻漏による口臭対策
対策としては、まず口臭が発生してしまうような強い後鼻漏になっている原因を探すことです。
上に書いていますが、鼻水がのどに流れること自体は、誰にでも起こっている事です。
しかし過剰に鼻水が作られて、流れてしまう事が問題なのです。
その過剰に作られる原因を取り除かないと、解決はしません。
そしてその原因を探して安全な対処する方法を見つけるには、お医者さんできちんと見てもらうしかありません。
原因が花粉症や、慢性の鼻炎など、完治する事が難しい場合も多いですが、その中で最善の方法を見つける為には、やはりお医者さんの知識に頼るのが最善と言えます。