口腔洗浄器の効果は?

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口臭対策をしている人の間で評判になっている、口腔洗浄器(ウォーターピック)というものを知ってますか?

口コミなどでは、なかなかの評判なのですが、いったいどんな物で効果はどうなのでしょう?

口腔洗浄器(ウォーターピック)ってどんなの?

口腔洗浄器とはノズルから高圧の水流が噴き出して、歯のすき間や歯ぐきに当てることで、食べカスや、歯周ポケットの中の汚れを掻き出し洗い流す事が出来る、というものです。

パナソニック、リコー、オムロンなどの有名なメーカーから、正直聞いた事のないメーカーの物まであり、サイズは幅20×奥行10×高さ20㎝以内ぐらいの大きさで、価格は8,000円~15,000円程度です。

メーカーによって、水圧の強さが違ったり、パルスといって、振動するような水流で歯ぐきをマッサージするのですが、その具合が違ったりします。

口腔洗浄器の使い方

  • まずタンクにぬるめのお湯を入れます。
    (冷たい水はしみる場合があるので、注意が必要です。)
     ↓
  • ノズルを繋ぎます。
     ↓
  • 歯のすき間や、歯ぐきと歯の間に当てて洗浄します。

使い方は、たったこれだけでとても簡単なのですが、水が出てきて洗浄する訳ですから、気を付けないと周りがビショビショになるため、少しコツというか慣れが必要です。

口腔洗浄器の効果はどうなのか?

さて肝心の口臭対策に対しての効果なのですが、どのようなものなのでしょう。このようなグッズによく有ることですが、効果に対する意見は分かれています。

  • 「とにかく、食べカスがとても取れる」
  • 「歯ぐきの中から汚れが出てくる」
  • 「すっきり感がとても良い」

などのオススメする意見がある一方、

  • 「きちんと歯磨きを出来たらいらない」
  • 「それだけでは役に立たない」

などの否定的な意見もあります。

歯医者さんの意見では、

  • 「歯ブラシによる正確なブラッシングと、デンタルフロス(糸ようじ)を使用する事で使う必要はないのでは?」

という意見が多いです。

という事は、やはり必要ないのかというと、オススメしている歯医者さんもいらっしゃいます

  • 「歯のすき間の食べカスが歯周病の原因になるのだから、実際に食べカスが取れる口腔洗浄器には効果が無いとは言えない」

というようなものです。歯周病の予防に効果があるかどうかの正確なデータがちゃんと無いようなので、専門家の判断も分かれるのでしょう。

 口臭は、口の中の細菌が食べカスをエネルギーとし、腐敗するときに出るガス
  ↓
 増殖した口の中の細菌は歯垢を形成 (歯垢は細菌の塊で、食べカスではない)
  ↓
 歯垢は歯周病の原因となり、歯周病の進行により口臭もきつくなる
  ↓
 口臭を作る細菌のエネルギーとなる食べカスを取る事は重要

 ところが、

 歯磨きだけでは食べカスをすべて取る事は難しい
  ↓
 口腔洗浄器の使用で、残っている食べカスが取れるので効果あり

 ただし

 口腔洗浄器では、歯垢は取れない!
  ↓
 歯垢は不溶性グルカンという水に溶けない粘着質で守られている

  ↓
 歯磨きをしないと話にならない!!

という事でしょう。

口腔洗浄器はまったく役に立たない、ということはありませんが、それだけをメインで使うという物ではなく、あくまで歯磨きの補助的な役割と考えるべきのようです。