口臭対策というと、世間にマウスウォッシュを浸透させたモンダミンという商品を頭に浮かべる人も多いんじゃないですか?
実際に私もマウスウォッシュというものを知ったきっかけはモンダミンでした。
(年がばれる?)
- シリーズの種類にどんなものがあるのか?
- それぞれの効果はどんなものなのか?
についてみていきたいと思いますが、結論からいうと、モンダミンの口の臭いに対しての効果というのは、ちょっと微妙なんじゃないかと。
アイテムによっては、効果ってあるのかなぁ?と感じるものもあるので、そのあたりも含めておすすめなどをみていきます。
(まったくの個人的な意見です)
モンダミンの種類と特徴
まずはモンダミンの効果の説明の前に、どんな種類があるのかを簡単に。
面倒なら流して読んでもらえればいいんですが、「医薬部外品」のアイテムに何があるかぐらいは軽く見ておくといいかもしれません。
モンダミンは、アース製薬から販売されている洗口液(マウスウォッシュ)です。
(一部、歯科医院専売の商品で、モンダミンプロケアなどの液体歯磨きがあります)
モンダミンには、大きく分けて、有効成分の配合された、医薬部外品にあたるものと、そうでない化粧品に分類されるものがあります。
モンダミンの種類(化粧品)
薬事法の分類では、化粧品となるモンダミンのシリーズとして、次の3種類があります。
モンダミン ストロングミント
モンダミンのシリーズの中では、最も刺激の強いタイプ。ポリエチレングリコールという成分が、歯の面の油汚れなどを洗い流すというもの。
モンダミン ペパーミント
モンダミンシリーズの基本となる商品。ポリリン酸ナトリウム配合で、口の中の汚れを取り除く。
モンダミン センシティブ
口の中が、刺激に弱く、腫れやすかったり、よくしみる、という人に最適。口の中と同程度のph にしている、低刺激タイプ。
モンダミン アクア
ポリリン酸ナトリウムなどは配合したままに、甘味などを省き、アルコールもなくしたノンアルコールタイプで、最も刺激の少ない、口に優しい商品。
2017.5追記
モンダミン アクアは製造中止になっています。
モンダミンの種類(医薬部外品)
2017.5追記
さらに医薬部外品として、モンダミン プレミアムケアとモンダミン プレミアムケア センシティブが追加されました。
有効成分の配合された医薬部外品としては、次の5種類があります。
モンダミン プレミアムケア
3つの有効成分を配合することで、
- 虫歯予防
- 歯肉炎予防
- 出血予防
- 口臭予防
- 歯垢付着予防
- 口中浄化
- 口中爽快
モンダミン史上最多の7つの効果があるとしています。
モンダミン プレミアムケア センシティブ
モンダミン プレミアムと同じ有効成分を含むが、アルコールを使っておらずより低刺激のタイプ。
モンダミン ナイトクリア
朝の口のネバネバや、口臭を減らそうという商品。
セチルピリジニウム塩化物水和物という殺菌成分を配合して、口臭を作り出す細菌を減らすと共に、グリチルリチン酸ジカリウムという炎症を抑える成分が、歯茎の腫れや炎症を抑え、歯周病の症状を抑える。
モンダミン メディカルケア
歯肉炎の症状を抑えようという商品。
ナイトクリア同様に、セチルピリジニウム塩化物水和物、グリチルリチン酸ジカリウムに加え、歯茎からの出血を予防する、トラネキサム酸を配合して、3つの有効成分により、歯茎の炎症などを抑え、口臭の原因となる歯肉炎を予防するというもの。
モンダミン メディカルケア ハグキEX
メディカルケア同様に、3つの成分を配合して、歯肉炎の予防をしながら、歯茎に優しい、ノンアルコールタイプ。またとろみ成分が配合されているので、歯茎に長く留まって、しっかり作用。
モンダミンの口臭への効果は?
このように様々な成分の入っているタイプもありますが、口臭には効くのでしょうか。
そのために、まず口臭がなぜ起こるかを簡単に説明します。
口臭の原因は?
口臭には色々な原因がありますが、その多くは口の中にあります。一部、胃腸などが原因の口臭もありますが、当然それらにはモンダミンは効きません。
口の中には様々な細菌が存在しています。それらは口の中の食べカスなどを分解して、それらが腐敗するときに発生するガスが、口臭の元となります。
また口の中で歯茎が腫れて進行していく病気である歯周病(歯肉炎や歯周炎)も、歯周病菌の作り出すガスや、歯茎の炎症などによる膿のため、強い口臭が起こる原因です。
モンダミンの化粧品タイプの口臭への効果は?
口臭は細菌が活動するなかで作り出してしまうガスです。つまり、根本的なところから対策するには、細菌の活動を抑えるたり、できた臭いの成分を分解するなどの必要があります。
その点では、モンダミンのこちらのタイプは、口臭を元から解消するのではなく、マスキング作用という効果を狙っています。
マスキングとは、ある臭いを他の香りでおおい隠そうとする事。香水で体臭をごまかそうとするのと同じで、ミントなどの香りで、口の臭いを隠す作用があります。
効果は、ミントなど香料の成分が口の中から無くなると、終わってしまい、また、きつい口臭の場合、香料の香りと混ざって、余計に臭い口臭になる場合があるかもしれません。
使用方法としては、人と会う前のエチケットとして、軽い口臭を一時的に抑える、というものになると思います。
医薬部外品のモンダミンの口臭への効果は?
では、医薬部外品である、
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の場合はどうかをみていきます。
これらの場合、薬事法で効果があると認められている有効成分が配合されているので、効果は期待できるかもしれません。口の中の細菌を殺菌する事は、口臭を抑えることにつながるからです。
ただし、それらの効果はそれほど強いものではなく、口の中の細菌をすべて殺菌してしまう、という訳でもありません。
それは、殺菌成分などの濃度にもよりますが、口の中で唾液によっても薄められるからです。
そもそも医薬部外品は、効果が緩やかに現れるものであって、薬(抗生物質)のように、すぐに結果が出るものではなく、継続する必要はあるかもしれません。
歯周病に関しては?
他の成分には、出血や、歯茎の腫れを抑える作用があり、これらは歯周病による症状を抑えてくれます。ただ、こちらも歯周病の根本的な対策にはなりません。
歯周病は、歯周病菌に感染して、歯茎を腫らし、歯茎と歯の間に歯周ポケットというすき間を作って進行していく病気です。
この時、細菌がどこにいるかというと、歯垢(プラーク)の中です。よく歯垢を食べ物のカスだと思っている人がいますが、歯垢こそが、細菌の塊なのです。
そして先程の殺菌作用の話にも繋がりますが、うがいだけでは、細菌の塊である歯垢は取り除けません。歯垢はバイオフィルムと呼ばれるネバネバした物質でできていて、歯ブラシなどで、物理的にはがしとらないといけないのです。
マウスウォッシュでは、歯垢の奥まで浸透していきません。その意味で、モンダミンだけでは、歯周病による口臭には効果は低いといえます。
大切なのは、歯ブラシなどによって、歯垢をできるだけ除去する事で、ほとんどのマウスウォッシュは、補助的に使うものと考えるべきでしょう。
モンダミンの効果を考えた上でおすすめのタイプ!
一時的なエチケット用として利用するなら、モンダミン アクア。
歯周病予防の補助的な目的で利用するなら、モンダミン メディカルケア ハグキEXが良いと思います。
その最大の理由はアルコールを使用していないから!
アルコールが配合されていると、刺激も強く口の中がスッキリした感じにまるので、スッキリしたい、というだけならアルコール使用のものでも構わないかもしれませんが、 口臭対策という点からは、おすすめできません。
アルコールは、揮発性が高く、口の中を渇かしてしまいます。
口の中は唾液で潤っていることで、口臭を抑えているのですが、マウスウォッシュを利用して口の中が渇くことは、逆に口臭発生の原因となるのです。
また、口の中の粘膜を傷める危険性も指摘されています。一定期間使用するのであれば、少しでも体に優しいものを使用し、1日に何回も利用するような使い方はやめましょう。
口臭対策としてマウスウォッシュを利用するなら、ノンアルコールのものにしましょう。
口臭対策のマウスウォッシュとしては、ノンアルコールタイプのプロフレッシュという商品があり、歯医者さんで勧めているところもあります。
「口臭対策にプロフレッシュは効果ある?」
他にもいろんなマウスウォッシュがあります。
「マウスウォッシュの効果は?いろんなのまとめてみました!」
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