麦茶は口臭に効果がある?

  口臭の対策には色々とありますが、個人的に効果があるなぁーと感じているのが麦茶です。どういう事かを書いてみます。

麦茶の効能は?

麦茶には、意外と知られていない効能があるようです。

  • 胃の粘膜を守る
  • 含まれる成分によって血の流れを良くする
  • 体の大敵である活性酸素を除去する
  • 抗酸化作用がある
  • 体を冷やす作用があって、ほてった体をさます
  • 虫歯菌などの細菌が定着するのを予防する

などが言われています。

胃が荒れると口臭が発生する原因になる事もありますし、虫歯などは口臭の原因に直結します。
(ただし、虫歯の抑制にはそれほど麦茶が効果を表すことは無いのでは?という歯医者さんも多くいます)

ただ、個人的に麦茶が効果を感じるのは、上に挙げた点からではありません。

口臭が発生するのはなぜか?

麦茶の効果の前に、簡単に口臭がどのように発生するのかを見ていきます。

細菌がつくりだしてしまうガス
口の中には、数百種類の細菌が存在していて、その数は1000億個といわれる事もあります。

  • そんな細菌は活動、増殖するために、
  • 口の中の食べカス
  • 粘膜がはがれた細胞
  • 他の細菌や血液成分などの残骸

などをエサとします。 細菌は、これらに含まれるタンパク質を分解してエネルギーとするのですが、このときにそれらが腐敗して発生する、硫黄を含んだ気体が口臭の元となります。

そのガスは揮発性(気体になりやすい性質を持った)硫黄化合物と呼ばれ、

  • 硫化水素
  • メチルメルカプタン
  • ジメチルサルファイド

という3つの成分がそのほとんどを占めます。

口臭を抑えるための方法は?

口臭には病的口臭と呼ばれるものがあり、歯周病や虫歯の他に、喉や鼻、胃や肝臓などの病気によって発生するものをいいます。

これらは、その病気を治療しない限り、口臭も改善しません。

一方、上で書いたような口臭は生理的口臭と呼ばれ、誰にでも起こり、改善の余地があると言われます。 そのために最も必要なものが唾液です。

口臭に対しての唾液の働き!

唾液には、口臭を抑えるための次のような働きがあります。

  • 口の中の細菌のエサとなる食べカスなどを洗い流す
  • 口臭を作り出す細菌の活動を抑える酵素などが含まれる
  • 作り出された臭いの気体を溶かして閉じ込めておく
  • 口の中で細菌の活動が活発になる酸性の状態を中性に戻す

このように唾液は、口臭の対策にとっては無くてはならないものなのです。

唾液を出すのに麦茶が効果的?

前置きが長くなりましたが、口臭に対しては、唾液がとても大切です。

そして、唾液を出すのに非常に効果を感じるのが、(あくまで個人的な意見ですが)麦茶なのです。

唾液とは、体内の水分を原料としています。実際に唾液の成分の99.5%が水分です。

つまり、唾液を出すのに最も適した飲み物は水です。ただ1日中、水を飲むのが味気ないので、色々と試した結果、効果を感じたのが麦茶です。

他の飲み物が向かない理由

コーヒー

コーヒーにはカフェインが含まれます。カフェインには利尿作用という、体内の水分を尿として排出してしまおうという作用があり、体の水分量が減って逆効果になります。

ジュース

酸っぱい味のものだと、反射として唾液が出る場合はありますが、糖分を含んでいるため細菌の活動が活発になります。

アルコール

論外です。利尿作用がある上に、アルコールは口の中を渇かしてしまい、またその臭いもあって、口臭対策には向きません。

お茶

お茶自体は全般的に口臭の対策としては良い飲み物とされています。特に緑茶などは、カテキンなどの成分が含まれ、その殺菌作用や消臭作用が口臭対策に効果があるといわれます。

ただし、緑茶などにもカフェインが含まれていて、利尿作用により唾液の増加においては、逆効果になるのです。

麦茶はどうか!

そんなお茶の中で、唾液の分泌に効果を感じるのが麦茶です。

カテキンは含まれないので、殺菌作用は見込めませんが、色々なお茶で試しましたが、唾液の分泌は1番です。

ノンカフェインというのが大きな原因なのでしょう。

一気にゴクゴク飲むのではなく、少量をこまめに飲むことで、口の中が潤った状態を長続きさせる事ができると思います。口の湿りを意識しながら、一度試してみてください。