生ゴミのような臭いのする口臭とは?

photo credit: Times Square NYC trash via photopin (license)

口臭は、その原因によって臭いが違いますが、生ゴミのような臭い、と例えられる口臭があります。そのような口臭は、いったい何が原因で起こるのでしょうか?

生ゴミの臭いの正体は?

生ゴミのような口臭の原因を知るためには、まず、生ゴミの臭いについて知る必要があります。

生ゴミの臭いの成分

生ゴミの臭いの成分には、次のようなものがあります。

  • ジメチルアミン
  • トリメチルアミン
  • アンモニア
  • 硫化水素
  • メチルメルカプタン
  • 硫化メチル
  • 酢酸
  • イソ吉草酸
  • アセトン
  • アセトアルデヒド

難しい名前がたくさんありますが、このような成分が、生ゴミの臭いには含まれています。

なぜ、このような物質が作られるのかというと、生ゴミの中にいる微生物(細菌)の働きによるといわれています。

これらの細菌は酸素が苦手なので、嫌気性菌(けんきせいきん)とよばれますが、この嫌気性菌が活動することで、臭いの成分が作られます。

嫌気性菌は、生ゴミを分解してエネルギーとし、腐敗させます。そのときに、一緒に臭いの成分が作られてしまうのです

。生ゴミをゴミ箱などに長い間放置していると、臭いの物質がどんどん作られていくので、時間が経つほど、臭いもきつくなります。

生ゴミのような臭いと口臭の関係は?

実は、ゴミ箱の中で臭いが作られる過程が、口の中でも起こっているのです。

誰にでもある口臭

人間は生きている限り、強弱に差はありますが、誰にでも口臭が起こります。それを生理的口臭というのですが、生理的口臭が起こる過程が、生ゴミが臭う原因と同じなのです。

人間の口の中にも、奥を超える数の細菌がいて、その中には酸素を嫌う嫌気性菌も存在します。

嫌気性菌は、口の中の食べカスや、口の中の粘膜からはがれた細胞を分解して、腐敗させます。そして、そのときに口臭の元となるガスを作り出してしまうのです。

その成分のほとんどが、硫黄化合物と呼ばれる成分で、具体的には、生ゴミの臭いの成分を占める、

  • 硫化水素
  • メチルメルカプタン

なのです。

生理的口臭が発生している時は、生ゴミと同じ成分が出てきているので、当然、生ゴミのような臭いがすることもあります。

歯周病による口臭

歯周病は、歯茎が腫れて歯と歯茎のあいだに歯周ポケットというすき間ができ、放っておくと最後には歯が抜けてしまう病気ですが、この歯周病も、口臭の大きな原因となります。

そして、歯周病による口臭も、生ゴミに近い臭いがします。歯周病の人の口の中では、先程の硫黄化合物のうち、特にメチルメルカプタンという物質の濃度が高くなります。

このメチルメルカプタンは、腐った野菜、あるいは腐った玉ねぎの臭いと例えられる物質で、まさに生ゴミの臭いと重なる部分が大きくあります。

内臓の不調などによる口臭

生理的口臭や歯周病によって作られる硫黄化合物は、字の通り、硫黄を含んだ物質ですが、生ゴミの他の成分には、窒素を含んだ窒素化合物の

  • アンモニア
  • ジメチルアミン
  • トリメチルアミン

などがあります。

これらの物質は、体内でも作られるのですが、有毒な物質なので、通常は分解されて体の外に排出されます。

その働きをするのが、そのような物質を分解する肝臓や、分解されたものを尿として排泄する、腎臓です。

つまり、肝臓や腎臓がうまく機能していないと、体内にそれらの成分が残ってしまい、血液に吸収されて肺にも回り、呼吸と一緒に口臭として出てきてしまうのです。

その臭いは、アンモニア特有の臭いや、生ゴミでも魚が腐ったような臭いがします。

ただし、このような臭いがする場合には、肝臓や腎臓の機能がかなり低下していたり、トリメチルアミン尿症(魚臭症)という特別な病気の場合であり、全体の数からいうと、それほど多くはありません。(可能性はありますが)

つまり、生ゴミのような口臭がする場合は、まず誰にでもある生理的口臭か、歯周病を疑ってみるべきでしょう。

生ゴミのような臭いの口臭対策は?

歯周病や、他の病気による口臭に関しては、病院での治療が必要ですが、生理的口臭は、病気ではなく対策もとりやすいものになります。

生理的口臭には、唾液を出そう!

生理的口臭の起こる要因には色々なものがあります。

  • 寝起き
  • 空腹時
  • 緊張した時
  • 女性の生理中

このように、時間帯や状態によって様々なのですが、その時に口臭が起こってしまう1番の原因は、口の中の唾液が不足することによります。

どの状態の時も、唾液の分泌が減っているのです。

唾液の働きとは?

口臭を抑えるために、唾液には多くの働きがあります。

  • 細菌のエサを洗い流す
  • 細菌を殺菌する成分を含む
  • できた口臭のガスを溶かして閉じ込める

など

寝起きは、このように口臭対策に必要な唾液が特に不足しているために、強い口臭が起こるのです。

つまり、生理的口臭による、生ゴミのような臭いの多くは、唾液をたくさん出すことで解消できます。

水をこまめに飲む

唾液の材料は水です。生理的口臭が起こる状況というのは、体内の水分量が少ない場合も多くあります。1度にたくさん飲むのではなく、少しの量をこまめにとるようにしましょう。

舌を動かす

舌を歯と歯茎の間に入れて、口のまわりをぐるぐる回してみてください。片側20周もすれば、痛くなるかもしれませんが、確実に唾液が出てきます。

ガム・飴を食べる

ガムや飴、タブレットなどは、味の刺激によって唾液が出てきますが、それ以外にも舌を動かしたり、ガムなら噛む行為によっても、唾液が分泌されます。

これらは、香りで口臭をごまかすのではなく、唾液を出す、という点で口臭対策になるのです。

生ゴミのような臭いの口臭は、その原因の多くが、生理的口臭か、歯周病です。歯周病の場合、時間帯などは関係なく臭ってくるので、その場合はできるだけ早く、歯医者さんで診てもらいましょう。

ポイント

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