口臭の原因の80%以上は口の中にあるといわれている中で、歯磨きにより歯を清潔に保つ事はとても重要。
とても重要なんです。
そんな中で私が気になるのが、京都にある「やまちや」さんの「なたまめ柿渋歯磨き」。
実際に使っている人は、どう感じているのか、そして個人的な意見を書いてみます。
「なたまめ柿渋歯磨き」口コミなどの評判まとめ
「やまちや」さんのホームページでは、発売前のモニターアンケートで85%の人が使い続けたいと言っていたそうです。
ただモニターのアンケートなんてタダだし、良いように書いてしまうような質問の構成になっていることも多いので、あまりあてになるとは思えません。
(やまちやさんが信用できないと言っている訳ではない)
で、この時代ネットで探すのが手っ取り早いという事で、いろいろな口コミサイト等から、意見、評判を検索して、まとめてみました。
「なたまめ柿渋歯磨き」の良い口コミや評判
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「なたまめ柿渋歯磨き」のダメな口コミや評判
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「なたまめ柿渋歯磨き」を使っている人の感想を、だいたいまとめるとこんな意見。
中には「一回の歯磨き後、すぐにネバネバ感が無くなった。」なんてのもありましたが、ちょっと胡散臭いです。
もちろん、歯磨き直後はまともなブラッシングさえしていればネバネバ感はなくなると思いますが、今までずーっと起床時に口の中がネバネバしていた人が、一回使っただけですぐに無くなるというのは、どうでしょう?
メーカーさんのサイトの評判は、どうしても良い事を書いてある場合が多いので、ここで挙げた悪い評判などの方が、役に立つかもしれません。
いろいろな意見がある中で、確かに納得できる意見もあります。
塩加減については一般的な歯磨き粉と比べしょっぱいので、好みで分かれるでしょう。
泡立ちも合成界面活性剤が入ってない自然成分の発泡剤なので、物足りないと感じる人もいると思います。
そして価格ですが、これは感じ方の違い。
スーパーでは数百円で購入できるものが、1,836円ですから。
薬用歯磨きでももう少し安いものが多いので、まったく効果を感じなければ、歯磨き粉に1,836円は間違いなく高いです。
が、効果を感じている人にとってはその限りではありません。
「なたまめ柿渋歯磨き」では、定期コースなら初回限定で980円、効果があれば構わない、という人は試してみてもいいんじゃないでしょうか。
なたまめ柿渋歯磨きの成分!
「やまちや」さんの「なたまめ柿渋歯磨き」には、さまざまな成分が配合されています。
なたまめエキス
なたまめとはお豆さんなのですが、とても豆とは思えない大きさのお豆さんです。30㎝から70㎝位のものもあります。
ばかでかいです。
このなたまめは口臭に効果があると有名ですが、それは「なたまめ」に含まれる、カナバニンとコンカナバリンAという2つのアミノ酸成分によるとされています。
カナバニン
抗炎症作用が期待でき、口臭の大きな原因となる「歯周病」による歯茎の腫れや炎症に働きかけるとされています。
また膿を排出する作用が期待でき、お茶などで取り入れて蓄膿症もいいですよ、という商品もよく見かけます。
コンカナバリンA
免疫力を高める成分として、口の中の細菌などに作用し口腔内を清潔に保つ物質ではないかと注目されています。
口の中の細菌は口臭の元となる、揮発性硫黄化合物というなにやら難しい名前ですが、分かりやすくいうと臭いガスを作り出します。
当然細菌を減らせれば発生するガスも減るので、口臭を予防できるのでは、という流れです。
柿渋エキス
柿渋とは、まだ熟していない渋柿をつぶして取れた汁を発酵させたもの。
「なたまめ柿渋歯磨き」という名前でも、「なたまめ」の後ろに付いているのであなどっていましたが、この「柿渋」、すごいパワーを秘めています。
柿渋には次のような働きが期待されています。
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口の臭いを気にしている人にとっては、なんて魅力的な効果ばかりでしょう。
これらの働きを引き出すのではないかと考えられているのが、柿渋に含まれる「柿タンニン」です。
タンニン
タンニンとは、ほぼ全ての植物の葉っぱなどに含まれていて、ポリフェノールの一種。
緑茶に含まれている事で知られていますが、柿渋に含まれるタンニンの量は、なんと緑茶の70倍以上といわれています。
歯垢の分解
タンニンには歯垢に含まれるたんぱく質に作用し、歯垢を固めて排除する効果があると言われています。
歯垢は細菌の固まりなので、排除する事で細菌が原因で起こる虫歯や歯周病を防ぐことができます。
ちなみに、江戸時代の女性がおしゃれとして行っていた「お歯黒」には、材料にタンニンが使われていて、「お歯黒の女性には歯医者はいらない」といい伝えられていたそうです。
歯茎の引き締め
タンニンには血管を収縮させる働きがあり、その事から、歯周病などによる歯茎の腫れや出血を抑える効果が期待できます。
歯周病は口臭の原因として、とても大きな部分を占めていて、歯茎を良い状態に保つ事は、歯周病の予防として大切なことです。
(歯周病が治るという訳ではありません)
口臭を抑える?
タンニンはポリフェノールの一種といいましたが、ポリフェノールとは、ベンゼン環(昔習った、六角形のやつです)にフェノール性水酸基(-OH)がたくさん(ポリ)くっついた化合物の呼び名。
この(-OH)のところが、いろいろな物質と結合しやすい性質を持っており、悪臭の成分とも結合して他の物質に変えてしまいます。
香水などのようにニオイを足すのではなく、臭いの元から分解する事が消臭する上で重要です。
他にもタンニンには、殺菌効果や抗酸化作用も期待できます。
口臭の原因は細菌の作り出す臭いガスですから、当然菌が死んで少なくなれば口臭も減ります。
この様にタンニンはとんでもない力を秘めています。そんなタンニンを含む柿渋はすごいんです!
なたまめの脇役と思っていたら大間違いです!!
赤穂の天然塩
以前、「お塩で歯を磨くと良い」なんてことをよく聞くようになり、塩で歯茎をマッサージしたり歯を磨いたりしたという人も多いと思います。
塩は歯、歯茎、口臭に対してどのような影響があるのでしょうか。
唾液の分泌を促進
単純に、塩のあの味自体に体が反応し、唾液が出てきます。唾液の不足は口臭のとても大きな原因となります。
歯茎の引き締め
ココについては意見が分かれている部分ですが。
浸透圧による炎症の抑制
などがあげられます。
よく塩の殺菌効果が歯周病に効く、と言われますが、歯周病菌を殺してしまう程のものではありません。
塩が配合されていることで、歯茎の状態を良く保つ事ができるかもしれない、というとこでしょうか。
これらの成分を配合した歯磨きがなたまめ柿渋歯磨きです。
まだある「なたまめ柿渋歯磨き」の特徴!
合成界面活性剤、合成発泡剤を使用していない
界面活性剤とは、本来は混ざらない水と油を混ぜ合わせる事ができるもので、これ自体は問題はありません。
ただし石油などを原料として作られた合成界面活性剤には、毒性を示すものもあります。
一般に売られている歯磨き粉の中には、発泡剤としてこの合成界面活性剤を含むものが販売されています。
もちろんそれらの毒性は非常に小さく、国からも大丈夫、と認可を受けているものではあるのですが、口の中に口内炎などの炎症がある場合は、使用を控えた方が良い、というデータもあります。
それは皮膚への刺激が強いからです。
毎日口の中に入れて使うものですから、どうせなら安心できる安全なものの方が良いですよね。
その点では「やまちや」さんの「なたまめ柿渋歯磨き」は、合成界面活性剤などを、一切使用していないので安心できます。
医薬部外品!
医薬部外品とは、国が定めた薬事法(薬や化粧品等に対して定められた法律)では「医薬品に準じるもの」、と定義されています。
効果や効能が認められた成分が配合されたもので、医薬品とは違い治療よりも予防に目的を置いているので、体への作用も穏やかです。
「なたまめ柿渋歯磨き」は、その医薬部外品となる成分(グリチルリチン酸ジカリウム)が配合されているので効果が期待できます。
「なたまめ柿渋歯磨き」についての個人的な意見
味
薬用歯磨きにあるような独特の味は実際にあります。なたまめのなのか、柿渋の味なのかは分かりませんが。
ただしその薬っぽい強さは、他の薬用歯磨きと比べ、少ない方だと思います。
また他の評判にもありますが、赤穂の塩入りなので、そこそこしょっぱいです。
使っているうちに慣れてくる、等と書いている人もいましたが、いつまでたっても塩味は当然感じます。
個人的には大丈夫なんですが、 塩味の歯磨き粉が無理という方には、きついかもしれません。
薬用歯磨きに関して言えば、どの商品も、ある程度独特の味がある場合が多いと思うので、我慢しないといけない部分はあると思いますが・・・。
「良薬口に苦し」です。
使用感
使った感じで気になるのは、やっぱり味についての好みが分かれるであろう所と、「自然派」を謳って合成界面活性剤を使用していないこともあって、泡立ちに関して少ない点。
個人的には、もともと少量の歯磨き粉で磨いていたので、気になりませんが、物足りなさを感じる人もいると思います。
口臭について!
私の口の中なんですが、右下の奥歯に親知らずが生えてきたときに、歯肉を盛り上げてちょっと歯に被っているような状態になっています。
その部分に膿のようなものが徐々に溜まってきて臭いを発していて、歯医者さんに相談しても、とにかく歯を磨くしかありません、と言われていました。
磨いた直後はマシなのですが、時間がたってくると溜まって臭いを発していました。
そんな状態なので、歯磨きをいくらしても歯周病がなかなか改善しておらず、口臭も完全に無くなるというのは難しい状況です。
(かれこれ2年近く歯医者さんに通っています)
ただ「なたまめ柿渋歯磨きを」使ってからは臭いがマシになったような気がしない事もありません。
(他にもいろいろ対策をしているので、どれが効いているのか分からない、というトコもありまして。)
1つだけ言いたいのは、なたまめ柿渋歯磨きをつかって歯周病が治るというのは難しいでしょう。
歯周病に関しては歯磨きだけで治るなら、誰も苦労しません。歯医者さんでの治療が必須だと思っています。(医薬品でもないんで)
しかし普段の自分で行うブラッシングもとても重要です。正しい方法でしっかり時間をかける必要があります。
そして、その時になたまめ柿渋歯磨きを使うというのは、なたまめの効果などを考えると、口臭の予防にとって1つの手になるんじゃないかと。
(どうせ何か歯磨き粉をつかうのであれば)
あくまでも しっかり歯磨きをして歯垢を取り除くこと。そのうえでなたまめ柿渋歯磨きを使っていくというのは、なたまめや柿渋の働きを考えると、口臭への効果が期待できるかも!というのが個人的な意見です。