夏になると口臭が強くなる?

普段はそれほどでもないのに夏になると口臭が気になる、ということはありませんか?

夏場に口臭が強くなる原因と、その対策をみていきます。

口臭はどのように作られる?

夏には、口臭が強くなりがちな特有の原因がありますが、その前に簡単に、口臭の起こるメカニズムを説明します。

口臭はなぜ起こる?
口の中には億を超える数の細菌が存在しているといわれ、口の中に残った食べ物などをエネルギーとして増殖していきます。

細菌は食べカスのタンパク質などを分解し、それらが腐敗する時に発生するガスが口臭となります。

食べカスなどの細菌のエサは歯や歯茎のすき間にもありますが、その多くが舌の表面に溜まっていて、口の中で作られる口臭の6割が舌の汚れ(舌苔(ぜったい))で作られるといわれています。

夏に口臭が強くなる原因は?

唾液が減ってしまう!

夏場は当然気温が高く、汗をよくかきます。そのため、体の中の水分量が不足しがちです。

また暑さのため、冷たいものばかり食べたり飲んだりして、下痢ぎみになりやすい季節で、このときも、体内の水分量が減ってしまいます。

体の水分が減ってしまうと、口臭を抑えるために多くの働きを持つ唾液の分泌量を減らしてしまうのです。

口臭に対しての唾液の働きとは?

  • 自浄作用
    口の中の細菌のエサとなる汚れを洗い流す
  • 抗菌作用
    臭いを作り出す細菌を殺菌する成分が含まれている
  • 臭いを閉じ込める
    作り出された口臭の成分を溶かして閉じ込めておく
  • 緩衝作用
    口の中を細菌が活発になる酸性から中性にする

このような口臭対策に必要な唾液が減ってしまうことで、口臭が強くなります。

舌苔が増えやすい

舌苔では、多くの口臭のガスが作り出されます。この汚れも唾液によってある程度は洗い流されるのですが、唾液の減りやすい夏場には、舌苔は増えがちになります。

また夏場の食べ物も舌苔の量が増える事に関係してきます。

夏はどうしても、食欲が落ちてしまうため、食べやすいもの(ソーメンなどの麺類や汁物など)が増えると思いますが、食べやすいという事は、あまり噛まずにすぐに飲み込め、これが口臭には良くありません。

噛まないのは、あごや舌を動かす回数が少なくなり、唾液の分泌が減って舌苔が厚くなります。

そして、本来なら、食べ物が舌に擦れることで舌苔がはがれるのですが、食べ物が口の中にある時間が短くなることで、余分な舌苔も付いたままになるのです。

夏の口臭対策は?

 水分補給

熱中症対策にもなりますが、こまめに回数を多く水分を取るようにしましょう。

この時、コーヒーや緑茶には利尿作用(体内の水分を尿として出そうとする働き)によって逆効果になります。アルコールも同じです。カフェインやアルコールを含まない飲料にしましょう。

しっかり食事を噛んで食べる

噛むことは、唾液を増やし、舌の汚れを取ることに繋がります。理想は一口30回噛むのが良いとされています。なかなか大変ですが、食事の際には意識するようにしましょう。

暴飲暴食を避ける

冷たいものや、胃に刺激のあるもの、アルコールなどは適量にしましょう。夏は胃が疲れやすい季節です。胃の不調は、同じ消化器官である舌にも現れ、舌苔が厚く付着するといわれています。

朝ごはんをしっかり食べる

暑さによる寝不足などによって、朝食を抜きがちなのもこの季節です。

1日のうちで最も口臭がきついのは、寝起きの時間帯なのですが、朝食をしっかり噛んで食べることで、唾液が出てきて口臭がおさまるのです。(もちろん朝一番のうがいや歯磨きも重要です)

また人間は空腹の時にも口臭が発生しやすくなります。朝食を抜くと昼まで空腹が続き、臭いが発生しやすくなります。夏バテを防ぐためにも、特に夏の朝ごはんはしっかり食べましょう。