「絶対に自分の喉の奥が臭い!」そう断言している人いませんか?
私です。
とにかく喉の奥から口臭が発生してると感じる場面が多い!
口臭の原因のほとんどは口の中といわれるんですが、喉が原因で起こる口臭もあります。いったい喉の奥で何が起こっているのでしょう?
結論からいうと、口臭が起こるかもしれない喉の症状としては、
- 痰
- 後鼻漏
- 膿栓
の3つが考えられます。
もし当てはまる人は口臭が起こりやすくなっているかもしれません!それぞれについて、原因や対策を詳しくみていきます。
痰による口臭
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痰とは喉などに異物が入ってきたり、膿が異常に出たときに、体の防御反応として気道液という液体が大量に分泌されて、それらをからめて出来た塊で、咳(せき)とともに外に出されます。
すぐに外に出されると問題ないのですが、喉の奥にからんで中々出てこない場合もあると思います。
そんな時に口臭として臭いが出てきている場合があります。 痰は次のような成分で構成されています。
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これらは、口の中で最も口臭を作り出す場所である舌の表面の汚れ、舌苔(ぜったい)の成分と同じです。
つまり口臭を作り出す細菌がいて、口臭を作るための材料もふんだんにあるという事です。
特に口呼吸などで口の中が渇いて唾液が少なくなってしまうと、口の中の免疫力自体も弱くなり、入ってくる異物などを鼻、口の部分で止められず痰が増えてしまう事になります。
「口臭対策の為に口呼吸を改善!」
痰による臭いの対策
基本的にはせきをする事で外に出すのですが、あまりやり過ぎると逆に喉を痛めてしまいます。
咳というよりは「ハッ、ハッ、」と息の勢いで(声を出さずに)のどからはがしてから、出すような感じの方が取れやすいです。
渇いた状態では出にくいので、喉をお湯などで潤わしてから行いましょう。 また去痰薬と言われる、痰を出しやすくする薬もあります。
後鼻漏による口臭
後鼻漏(こうびろう)という言葉を聞いた事があるでしょうか?
鼻水は普通鼻の穴から外に出てきますが、それが喉の奥の方に落ちていく事があるのです。
誰でもある程度、鼻水は喉の方に落ちていくのですが、鼻炎などによって大量の鼻水が出て鼻をかめず、ほとんどが喉の方に流れていくのを後鼻漏といいます。そして口の奥の方や喉の所にへばりつくのです。
鼻水はなんと、1日に1~1,5リットル分泌されていて、健康な状態ではさらさらの涙に近い成分となるのですが、鼻炎などによって出てくる鼻水は粘り気をおびています。
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これは鼻の炎症によって分泌された鼻水なので、免疫細胞(体を守る為の白血球など)や、細菌、そしてその残骸などが含まれている為です。
風邪をひいた時の鼻水なども、細菌と戦うための白血球の量が多くなり、さらに粘り気をおびて色も濃い黄色となります。
出てきた鼻水をすぐかめれば、臭いもそれほど発生しないのですが、後鼻漏によって喉に流れてからまり、長くとどまる事によって細菌の活動により臭いを発生させてしまうのです。
後鼻漏による臭いの対策
健康な状態での鼻水であれば、粘り気も少なく喉に流れるのは誰でもある症状といえます。
問題なのは鼻炎や副鼻腔炎による後鼻漏からの口臭。改善するには耳鼻咽喉科での治療が必要となります。
鼻炎といっても急性のものもあれば慢性的なものもあり、また花粉症などのアレルギー性のものもあります。
慢性鼻炎となると完治は大変ですが、どちらにしても自分での判断をするのではなく、1度きちんとお医者さんによる診断を受けましょう。早めの対策が効果を上げます。
ちなみに私は後鼻漏です。
耳鼻咽喉科にいって、「痰がひどいんですが?」と言うと、「痰じゃなくて鼻水が喉の奥に落ちてきてるねぇ」と言われました。副鼻腔炎が関係しているとも。 その時はじめて、喉なのに痰じゃないんだ、と知りました。 数か月通っていましたが、同時進行で歯周病の治療のため歯医者さんに通わないといけなくなり、現在は放置中。 喉の奥からの臭いを感じるので、現在はマウスウォッシュで喉の奥を意識してのうがいでとりあえず対応中。 歯周病が落ちつかないので、なかなか耳鼻科を復活できない…。 |
膿栓(のうせん)による口臭
誰でも1度くらいは、咳をしたはずみで、喉の奥から少し黄色味がかった白色の塊が出てきた事はないでしょうか?
あの塊は正式名を「膿栓(のうせん)」といい、「くさい玉」、「におい玉」と呼ばれる事もあります。
この塊は喉のある部分にでき、口臭の元と言われています。
人間の喉の奥(のどちんこの両サイド位の場所)には扁桃腺というアーモンドのような表面がブツブツの器官があります。
体の外から入ってくる細菌やウイルスは体の中に直接通じている口などから入ってきますが、 その病原菌と体の中の防御をしようとする物資(免疫細胞)が戦う場所が扁桃腺であり、膿栓はその細菌や細胞の残骸の塊なのです。
そのため潰すと、とてつもなくきつい臭いを発します。
この膿栓は扁桃腺の表面の「いんか」というブツブツの穴に溜まります。
人によってこの穴が深かったり角度がきつかったりすると溜まりやすく取れにくい、という場合もあります。
そうでなければ唾液とともに流されていくのですが、そもそも膿栓自体は誰にでも出来るものなのです。
この膿栓は
- 潰すとすごく臭うけどそのままの状態では臭わない
- 潰さなくても臭う
と人によって意見が分かれます。
潰さない場合にはそれほどきつい臭いにはならないかもしれませんが、なかなか取れずに同じ場所に留まっていると、膿栓自体にも細菌はやってきて、その死骸などの成分をエネルギーとして活動している事は十分考えられます。
口臭となるガスを作り出して、口臭を発生させている可能性は高いでしょう。
膿栓による臭いの対策
これがなかなか難しい。
まず喉の奥にある扁桃腺から膿栓を取り出すのが難しいんです。
- 綿棒
- ピンセット
- 耳かき
などで取れる、という意見もありますが、扁桃腺を傷付けたり、穴が大きくなってより悪化する事も考えられるので絶対に避けましょう。
自分で取るには
- うがい
- シャワー
- ウォーターピック(口腔洗浄機)の水を当てて取る
などが、まだ安全な方法といえます。
一番確実な方法としては、耳鼻咽喉科で吸引してもらう方法でしょう。
(膿栓自体は病気ではないので断られる場合もあるようですが)
膿栓の対策が最も難しいのは、膿栓が体の防御反応として細菌を倒すことによってできているので、いくら取ってもまた出来てしまうということ。
なのでできたものを取る、というよりも口の中で発生しにくい状態にする、という事が大切です。
とにかく口の中を清潔にすること。
その為にはうがいは効果的です。
その際「おー、あー、おー、あー」と、のどを閉じたり開いたりするように意識して行いましょう。
口の中を清潔に保つためには唾液の分泌も不可欠です。
口呼吸で口の中が渇かないように、そして常に口の中が、唾液に満たされている状態を意識しましょう。