口臭に効果があるといわれる薬には色々ありますが、そんななかデントヘルスという塗り薬があります。
どんな口臭に、どの様に効果があるのでしょう?
デントヘルスのような、塗り薬で予防する口臭とは?
口臭には様々な原因があります。その多くは口の中と言われていますが、それ以外にも、胃や肝臓といった内臓、鼻、のど等も口臭の原因となります。
そんな中で塗り薬が効果を発揮する口臭の原因は、歯周病です。
口臭の最大の原因、歯周病とは? |
歯周病とは、歯周病菌(ジンジバリス菌など)の感染によって起こる病気で歯茎の炎症から始まります。 その後、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれるすき間を作って進行していき、最終的には歯を支えている骨を溶かして歯が抜けてしまうという病気です。 |
歯周病にかかっていると、口の中の細菌が食べカスなどをエネルギーとして歯垢(プラーク)の中で分解、腐敗を繰り返し、口臭の元となるガスを作り出すのです。
通常、健康な人の口の中でも口臭となるガスは作られているのですが、歯周病菌はメチルメルカプタンというより臭いのきついガスを多く作り、また歯周病による症状の出血や膿の臭いが重なり、とてもきつい口臭となります。
デントヘルスの効果は?
この歯周病の症状に対して効果がある塗り薬というのが、第3類医薬品であるライオンのデントヘルスRです。
ライオンのデントヘルスR
効果・効能
歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯茎の出血、はれ、膿、痛み、ねばり、口臭)の緩和
効果を見てみると、ずばり口臭の緩和とありますが、それ以外にも歯槽膿漏の諸症状自体が、口臭の原因になるものが多いので、これらに効くという事は口臭対策にも期待できます。
デントヘルスRは含まれる成分によって効果を発揮します。
配合成分
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以上の、非常に効き目のありそうな成分が配合されています。
そして塗り薬の良い点としては、
- 歯周ポケットに直接塗れる
- 粘り気があり唾液などで流れにくく、作用している時間が長くなる
という事でしょう。
使用方法は1日2回ブラッシング後となっていますが、実はこのブラッシングをした後というのが非常に大切なのです。
デントヘルスだけではダメ!歯周病のケアには?
口の中で口臭を作り出す歯周病菌などの細菌は、歯垢(プラーク)の中で活動しています。
よく歯垢を食べカスと思っている人がいますが、歯垢の成分のほとんどは細菌であり、あの白いネチャネチャしたものは、細菌の塊そのものなのです。
バイオフィルムとは?
歯垢はバイオフィルムと呼ばれるものの一種です。
バイオフィルムとは細菌がくっつき固まり、ネバネバしながらへばりついている状態のもので、特徴としては粘り気があってはがれづらく、周りの細菌とくっついて大きくなっていきます。
また膜でおおわれたような状態なので、薬などの成分が奥の方まで行き届かず、殺菌効果のある成分なども役に立ちません。
つまり歯垢が歯にくっついた状態で、いくら塗り薬を塗ったところで、細菌を除去する事は出来ないのです。
一番大事なのはブラッシング!
では薬の効果を出すために何をすれば良いか?
それが歯ブラシによるブラッシングです。
歯ブラシによって物理的に歯垢を壊して、細菌同士の塊をバラバラにしてから殺菌成分などを投与することで効果が現れるのです。
歯周病を引き起こしているのは、歯垢に含まれる細菌です。
そしてそれらを除去する事が歯周病にとって唯一の対策となります。
歯周病に効く成分は色々ありますが、どの様な対策をとるにしても、ブラッシングにより 歯垢を取り除かないと効果はありません。
マウスウォッシュ(洗口液)も同様で、うがいだけでは歯垢は取れず意味はないのです。
とにかく正しいブラッシング方法によって歯ブラシで歯を磨き、さらにデンタルフロスや歯間ブラシなどで歯垢を取るという事をまず行いましょう。
歯周病は口の臭いの大きな原因であり、歯周病の改善は口臭の改善にそのままつながります。