口臭対策に効果があると言われる食べ物や成分は色々ありますが、ヨーグルトもその1つで、特に注目されているのが「乳酸菌LS1」です。
乳酸菌の働き、そして乳酸菌LS1についてみていきます。
口臭に乳酸菌は効果がある?
病気などによる口臭の原因はその約8割が口の中にあり、残りの2割が他の器官だといわれています。その中には胃腸が原因の口臭もあります。
胃炎や体調不良等による消化不良により、消化されずに残った食べ物が発酵し、臭いの成分が血液を通って肺から呼吸に混ざってきつい口臭となります。
これを防ぐ為にヨーグルトが役に立つというのです。
ヨーグルトの成分である乳酸菌や、ビフィズス菌といった、いわゆる善玉菌が腸内で増えて体調不良を起こしてしまう悪玉菌に働きかけ、バランスをとるのです。
その結果、消化不良も解消され、胃腸が原因の口臭も改善されるというものです。
乳酸菌に整腸作用があるのか?という疑問
ところがこれには否定的な意見があります。
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といったものです。 これらについては意見が分かれていて
- 死んだ成分でも免疫力を高める効果がある
- 乳酸菌の生死ではなく、腸内に届く量が重要
という報告もあります。
口の中が原因の口臭に乳酸菌?
この様に、ヨーグルトを食べてその乳酸菌で胃腸の調子を整え、胃腸からの口臭対策をする、という点では少し疑問符が付く部分もあります。
ですが最近では、生きたまま腸まで届く!とうたったヨーグルトもありますし、カプセルに入って腸まで、なんていうサプリメントもあるので、効果を期待できないという事はないかもしれません。
ただし腸の中に効果があるとしても、口臭の原因の全体としては、胃腸が原因の口臭の割合は大きくありません。
そのため、ここまで読んで乳酸菌での口臭対策は微妙かも、と感じた人もいるかもしれませんが、重要なのはここからです。
最初に書きましたが、口臭の原因の80%以上は口の中にあるのですが、その口の中にある原因に働く乳酸菌があるというのです。
それが、「乳酸菌LS1」です。(乳酸菌TI2711とも呼ばれます)
口臭に乳酸菌LS1とは?
この乳酸菌LS1は、ヨーグルトに入っているものとは異なり、人の口の中にもともと存在している乳酸菌。
この乳酸菌が口臭の原因となる細菌への殺菌作用に非常に優れているというのです。
口の中での口臭の原因として大きな部分を閉めるのが歯周病。
歯周病菌は食べカスなどを分解してエネルギーとし、歯垢の中で増殖しながら歯ぐきの中に毒素を出してさらに浸入し、歯周病を進行させていきます。
その時に分解した食べカスなどが腐敗して作り出される臭いや、出血、膿などが混ざった臭いが口臭となります。
その歯周病を引き起こす細菌がジンジバリス菌といわれているのですが、乳酸菌LS1はこのジンジバリス菌に働きかけるんです。
実験では、試験管に乳酸菌LS1を入れておくと、24時間でほとんどのジンジバリス菌などの歯周病菌が死滅した、という結果があるそうです。
この乳酸菌LS1が、タブレット(錠菓)に配合されて発売されています。
乳酸菌LS1(TI2711)の優れた特徴
またこのLS1乳酸菌には優れた特徴があります。乳酸菌は乳酸という酸をつくるのですが、タブレットとして口の中でなめていると口の中が酸性に傾いてしまいます。
酸性の状態というのは細菌が活発に活動する状態となるので、虫歯も口臭も悪化してしまいます。
ところが乳酸菌LS1は、乳酸が増えてしまうとその酸により自らが死んでしまうので、酸を作ることを抑えるのです。
その為、乳酸菌LS1をとっても口の中が酸性に傾くことがなく、 その意味でも口臭対策の成分として優れています。
このようなタブレットでは、気軽に生活に取り入れることができ、それでいて確実に効果の認められている成分が配合されているので、口臭対策に期待ができるかもしれません。
ただし注意点としては、口臭の原因が歯周病などの口の中でない場合には、当然効果はありません。
口臭の原因を把握した上で利用しましょう。
また口の中の細菌の環境を善玉菌(乳酸菌LS1)で改善しようというものなので、消臭スプレーのような香りでごまかす、という口臭対策のように速効性はありません。
ですが乳酸菌LS1は、歯医者さんでも薦めている所が多く安心。
ただし、このタブレットは薬ではありません!
(当たり前ですが…)
このタブレットで歯周病を治療できるなんてことは、まずありえません。
(と思います)
あくまでも補助的な役割であり、基本となる歯磨きと併用する事で口臭対策への効果が期待できるかも、という事です。
LS1乳酸菌をつかったタブレット!
「オーラルヘルスタブレットって効果はどうなんだろう?」