おじさんの口臭が臭いのはなぜ?

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おじさんになると口が臭くなる、というイメージを持っている人は多いんじゃないでしょうか?

なぜ、おじさんになると口臭が起こってくるのでしょう。

おじさんの口から口臭が起こる原因とは?

おじさんといっても、いろいろな人がいて、当然ひとくくりにはできませんが、おじさんのイメージから考えられる原因を考えていきます。

タバコによる口臭

禁煙している人が増えているとはいえ、タバコを吸っているおじさんはまだまだたくさんいます。

そしてタバコは確実に口臭の原因となります。

そしてタバコを吸わない人には信じられないかもしれませんが、喫煙者には自分が口臭を出していると思っていない人もいるのです。

自分の臭いは分かりにくく、また他人のタバコの臭いも、それほど不快とは考えない場合が多いからです。

しかし、おじさんを含めたタバコを吸っている人に伝えますが、タバコを吸うことは、間違いなく口臭を発生させ、周りの人は感じています。

ニコチン

タバコの成分であるニコチンは、毛細血管を収縮させてしまう作用があります。

この事により、口の中では唾液の分泌量が減ってしまいます。口臭対策にとって大切な唾液が減ることで口臭がきつくなります。

タール

タールもタバコの成分ですが、非常に焦げ臭い臭いをもつ粘り気のある物質です。

この臭いを持つ物質が、タバコを吸うたびに舌や口の中の粘膜や肺の中に付着するので、当然、口臭として臭いが出てきます。

胃の不調

おじさんの中には、メタボリックシンドロームを気にしている人もいると思いますが、仕事のストレスや不規則な生活で、暴飲暴食を繰り返している人も多いでしょう。

そうなると負担がかけるのが胃です。そして胃の不調は口臭を発生させる事があります。

消化不良

胃は食べたものを消化する器官ですが、胃の能力を超えた大量の食べ物が入ってくると、胃で処理できずに滞留してしまいます。

そうなると食べ物が発酵していき、臭いの成分がつくられます。

その臭いの成分が逆流して、直接口から出てくることは基本的には無いのですが、それらの成分が血液に吸収され、肺までまわり、口臭として口から出てくることがあります。

唾液が減ってくる

年齢を重ねると、分泌される唾液の量が減ってきます。これはおじさんだけではなく、逆におばさんに強く現れる現象なのですが、唾液が減ると口臭が強くなります。

口臭は食べカスなどを細菌が分解し、それらが腐敗して発生するガスなのですが、唾液があることで細菌のエサとなる食べカスなどを洗い流し、細菌を殺菌する事もできるからです。

口臭を減らすためには、唾液をたくさん出すことが大切になります。

舌苔からの口臭

その他には歯の手入れ不足や、歯周病、また年齢による体の不調が原因の口臭もありますが、意外とおじさんの世代が知らないのが、舌苔(ぜったい)という舌の表面の汚れです。

疲れている時や、胃腸が弱っている時などに白く分厚く溜まるもので、口の中から発生する口臭の、6割がこの舌苔で作られているといわれています。

除去には、歯ブラシなどでゴシゴシ磨くのではなく、優しく取り除くようにしましょう。
「舌苔の取り方はどうしよう?」