口臭対策に効果がある、といわれるものには色々ありますが、「オキシドール」もその内の1つです。
このオキシドールには、なじみのある人、そうでない人がいると思いますが、どのように使うのか、そしてその効果はどうなのかを見ていきます。
オキシドールとは?
まず、オキシドールという物質がどのようなものかについて、簡単な性質をまとめておきます。
化学式H₂O₂で表される、酸素と水素からできた過酸化水素という物質があり、その水溶液を過酸化水素水というのですが、その濃度が約3%のものを、オキシドールといいます。
無色透明の液体で、体の中にあるカタラーゼという酵素が触媒として働き、酸素を発生させます。その酸素の殺菌作用によって、主に消毒用として用いられてます。
他には衣類のしみ抜き、工業用の用途としては、最終的に安全な物質であることから、紙を作る際のパルプの漂白や半導体を洗浄などに用いられています。
また髪の脱色にも使用されます。
オキシドールでうがい?
さて、オキシドールをどの様に口臭対策に利用するのかと言いますと、ずばりうがい。
実はこのオキシドールうがい、アメリカなどでは割と一般的に行われているそうです。
方法としては、まずオキシドールを水で2倍から、刺激がきつい場合には約10倍程度に薄め、その液体でうがいをするだけです。
消毒に使うものを、口に入れるというのは、やや抵抗を感じる人も多いと思うのですが、
安全面は、そして効果はどうなのでしょうか?
口の中に使っても大丈夫?
安全面ですが、実はオキシドールの用法に
- 口腔粘膜の消毒・口内炎の洗口
というのがあるのです。つまりちゃんとした使用方法として、口の中での使用が表記されています。ただし副作用として、頻度により粘膜を刺激する事がある、との事です。
また口臭対策として、という訳ではないようですが、口の中に使う事は大丈夫だという事です。
では効果はどうでしょう?
口臭の主な原因は、食べカスなどを細菌が分解して腐敗する時のガスです。オキシドールに、口臭を作り出す細菌を殺菌する作用があれば、口臭対策に効果があるといえるかもしれません。
そして液体なので、口の隅々に行き届いてくれます。
ネットの中の意見ですが、市販のマウスウォッシュ(洗口液)よりも効果の続く時間が長い、という人もいます。
歯磨きをしないと意味がない!
オキシドールうがいをする場合には、必ず歯磨き後に行いましょう。
口の中の細菌は、その多くが歯垢(プラーク)の中にいます。歯垢はバイオフィルムという、ネバネバした粘着質のある不溶性の物質の為、水にも溶けず、うがいだけでは中まで浸透しません。
その為、表面あるいは口の中に浮遊している細菌にしか効果がありません。歯ブラシでブラッシングする事で、物理的に歯垢を壊してからでないと、オキシドールうがいをしてもほとんど効果は期待できません。
また、口臭の発生源を意識してうがいするようにしましょう。歯のすき間以外では、舌の表面にある苔状の汚れ、舌苔(ぜったい)や、喉の奥の方を意識する事が必要です。
いわゆるクチュクチュうがいと、ガラガラうがいを行い、クチュクチュしている時に舌を上あごに擦り付けて舌の表面をきれいにする事を心掛けましょう。
ただし、オキシドールうがいには否定的な意見もあります。
それは
- 粘膜が荒れる
- 歯ぐきの組織に悪い
といったもので、確かに副作用として書いている様に、人によっては刺激が強い場合もあるという事です。
オキシドールの用法として、口の洗浄や口内炎の消毒となっていて、口臭を抑える為の物ではないので、オキシドールを使用するときは、必ず自己責任で行いましょう。
オキシドールうがいはどうなのか?
個人的には、物理的に効果はあるかもしれないと考えているのですが、使用していません。
理由は口の中によく口内炎が出来るなど、自分の粘膜が弱いと感じるからです。
そして消毒液を直接口の中に入れるのも、どうも抵抗があるので。
なので効果は緩やかかもしれませんが、口の中に優しそうな重曹を利用したうがいの方が良さそうな感じはします。
口の中は粘膜で、思っている以上に繊細です。
行う人は自己責任でお願いします!
そして違和感などを感じた時は、控える様にしましょう!
薬品で直接うがいをすることに抵抗がある人は、市販されているマウスウォッシュ(それも全てが安全とは思いませんが)を利用するという方法もあります。
ただしどんなマウスウォッシュを使うとしても、歯磨きの後に行わないと、ほとんど効果は見られないでしょう。
個人的に使っているのは、酸素の力で口臭を予防しようというマウスウォッシュでプロフレッシュという商品。
「プロフレッシュの効果を、実際に試してみました!」に詳しく書いてますが、アルコールを使用せず、安全に利用できるマウスウォッシュだと思います。
なかなかいいんじゃないかと思っていますが。