パンラクミンが口臭に効く?

口臭対策に効果のある薬はないものかと探している人も多いと思いますが、パンラクミンという名前を聞いた事はありますか?

あまり馴染みはないと思うのですが、口臭の予防に効果があるという意見があるんです。

乳酸菌配合のパンラクミンって何?

パンラクミン錠は第一三共ヘルスケアから発売されている指定医薬部外品です。簡単に説明すると、乳酸菌の力によって腸内の環境を整える整腸剤。

効能・効果としては次のようなものがあります。

  • 整腸・便秘・軟便
  • 膨満感・消化不良
  • もたれ・胸つかえ・食欲不振

善玉菌と悪玉菌

腸内にはとんでもない種類の細菌がいて、その数は500~1000兆個ともいわれています。

その中には体にとって良い働きをする善玉菌と、体に有害な悪玉菌が存在し、そのバランスが崩れ悪玉菌が増えると、腸の調子が悪くなっていきます。

この腸内の悪玉菌に作用するものとして乳酸菌が有名ですが、酸に弱いという弱点があり、ほとんどの乳酸菌は胃で胃酸によって死滅してしまいます。

ところがパンラクミン錠に含まれている乳酸菌は「ラクボン」という、胞子に包まれた乳酸菌で、生きたまま腸まで届くのです。

さらに別に配合されている酵素やビタミンの働きによって、ラクボンの育成が促進されて整腸作用を発揮する、というものです。

パンラクミンの口臭への効果は?

パンラクミンが口臭に効く、と考えられる理由には2つあります。

腸が原因の口臭を抑える

口臭の原因はそのほとんど(8~9割)が口の中にあると言われますが、それ以外の原因として、腸の病気や不調もあります。

腸の不調などによって消化不良、便秘などが起こると、食べ物が長い時間、腸内に留まることになります。

そうすると、どんどん腐敗や発酵が進んでいき、臭いの成分も作られていきます。

それらのガスはおならとして体の外に排出されますが、その中の一部は血液にも溶け込んでいきます。

そうして体の中を巡って肺に達した臭いの成分が、吐き出す息と一緒に口臭として出てくる事があるのです。

食べ物が体に留まる時間が長い程、臭いも濃くなり口臭として出てくる可能性も強くなるのですが、腸の調子を整えてくれる事で、口臭の予防になるという流れですね。

口の中の細菌のバランスを整える

もう1つが、この乳酸菌が口の中の細菌のバランスを整えてくれる、というもの。

口の中にも当然細菌は存在していて、善玉菌もいれば悪玉菌もいます。そしてこのバランスが崩れ悪玉菌が増加する事で口臭が発生する、といわれています。

そこで善玉菌である乳酸菌や、乳酸菌を増殖させる成分を投入する事で、口臭が抑えられる、ということです。

具体的にはパンラクミン錠を舌の上で溶かすようにします。

なぜ舌の上かというと、口臭のガスは舌の表面にある舌苔(ぜったい)という白い汚れの部分で全体の60%が作られると言われています。

最も大きな発生源で使用するのが効果的でしょう。

実際にパンラクミンや他の乳酸菌を含んだタブレットでも、口臭が治まった、舌苔が少なくなった、という意見があるので、試してみる価値はあるかもしれません。
(そのための薬ではなく、効果があるとうたっている訳でもありませんが…)

また歯周病にヨーグルトを使った歯磨きが効く、と言っている歯医者さんもいますので(それはどうかと思うんですが)、乳酸菌の効果は計り知れません。