ラクトフェリンという成分をご存知でしょうか?
話題の成分で、
- 口内炎
- 水虫
- ワキガ
- 内臓脂肪の低減
- ダイエット
に効果があると言われているんですが、この成分が口臭対策にも効果を発揮するというんです。
ラクトフェリンとは?
ラクトフェリンとは、糖が結合したタンパク質の一種で、これは人間の母乳や、汗、涙、唾液、血液の中にも存在します。
また出産後の初乳に最も多く含まれていて、産まれたばかりの免疫力の低い赤ちゃんを守る為、ともいわれています。
ほ乳類の乳にも含まれていて、名前の「ラクト」は乳を意味します。
ちなみに「フェリン」は鉄を意味し、鉄と非常に結合しやすい性質を持っている事が関係しています。
臭いの元に働きかけるラクトフェリン
このラクトフェリンが口の臭いに対してどのように働きかけるのでしょう?ラクトフェリンの特徴と合わせてみていきます。
細菌の増殖を抑える
口臭は、口の中の細菌が食べカスなどをエネルギーにする為に分解し、それが腐敗してガスが発生する事によって起こります。
口の中にはとんでもない数の細菌がいてます。
これらの細菌は成長する為に鉄分を必要とするんですが、上にも書いたようにラクトフェリンは鉄と結合しやすい性質を持っています。
つまりラクトフェリンを投入すると、細菌が必要な鉄分の摂取ができず、結果増殖を抑えることができるかも、という流れ。
歯周病にも?
口臭の原因として、もう1つ歯周病という大きな要因があります。
歯周病は進行する過程で細菌がガスを作り出し、また出血や膿などが出る事で臭いが混ざってきつい口臭となります。
歯周病菌は進行していく際に毒素(LPS)を出すのですが、ラクトフェリンはこの毒素に働きかけるというんです。
ラクトフェリンはその毒素と結合する事により、働きを抑え無毒化させるとの報告があるようです。
もちろん薬ではないので歯周病を治療する、という事ではないんですが、そんな働きがあるのなら口臭にも関係してくるかもしれません。
唾液にも含まれる抗菌物質、ラクトフェリン
このラクトフェリンは唾液にも含まれていて、抗菌作用を発揮しています。
この事からも口臭対策には唾液が重要だと言われている訳ですが、それほどの成分であれば、もっととりたいと考えるのが当然。
食品では乳製品に多く含まれています。
ところが、ラクトフェリンはとても熱に弱く、加熱・殺菌された牛乳等からはとれません。
その為サプリメントやタブレット、ガムにラクトフェリンを配合した商品が売られています。
ただし、サプリメントは用法として飲み込むタイプが多く、口の中での効果は薄くなるため、タブレット(錠菓)かガムでとるのが効果的でしょう。
タブレットでは、
森永乳業の「森永オーラバリア」
「オーラバリアは口臭に効果がある?」
森下仁丹の「オーラルラクトフェリン」
「オーラルラクトフェリンが口臭の対策に?」
などがあります。
またガムでは、薬局、ドラッグストアでは販売していないのですが、歯医者さんで販売する歯科用のガムとして、
ライオン歯科材のデイアップ オーラルガム
というものがあります。
(追記 楽天で普通に売ってました...。)