ラクトパーオキシダーゼと口臭の関係!

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ラクトパーオキシダーゼという成分を知っているでしょうか?

ほとんどの人が聞いた事のない物質だと思うのですが、口臭の対策に効果があるかもということで、最近注目されているんです。

ラクトパーオキシダーゼとは、いったい何?

ラクトパーオキシダーゼLPO)とは、人や牛などの、ほ乳類の乳や唾液、涙などの分泌液に含まれる酵素(体の中の変化を促進させる物質)です。

ラクトパーオキシダーゼの特徴としては、抗菌作用を持つといわれています。

直接殺菌する訳ではないのですが、唾液の中にある、チアシオン酸イオンと過酸化水素から、次亜チオシアン酸イオンという物質を生成させ、この次亜チオシアン酸イオンが、とても強い抗菌作用を発揮するということです。
(よくわかりませんが、そんな論文があるようです)

口臭と、ラクトパーオキシダーゼの関係は?

抗菌作用の働き

口臭は口の中にいる細菌が増殖するために食べカスなどを分解するのですが、それらが腐敗して発生する、揮発性硫黄化合物と呼ばれるガスが、その多くを占めています。

つまり口臭の対策としては、細菌の活動を抑える事が効果的であり、ラクトパーオキシダーゼの抗菌作用が口の中で働くなら、口臭を抑えるのに役立ちます。

実際にラクトパーオキシダーゼが、揮発性硫黄化合物が作られるのに関わる酵素の働きを抑える、という研究結果もあるようです。

唾液の分泌量を増やす

口臭を抑える上で、大変重要になるのが、唾液です。

口臭対策にとっての唾液の働き!

  • 細菌のエサとなる、食べカスなどを洗い流す
  • 細菌に対して抗菌作用を持つ酵素やタンパク質が含まれる
  • 作られた口臭の元となるガスを溶かしておく

これらの働きにより口臭を抑えてくれる唾液ですが、ラクトパーオキシダーゼに加えて、ラクトフェリンという物質が配合されたタブレットがあり、それを一定期間食べることで、唾液の出る量が増えた、との研究結果があるようです。
「ラクトフェリンが口臭対策に効く?」

ラクトパーオキシダーゼはどのように摂取する?

このように口の臭いを抑えるのに効果が期待できる成分ですが、どのように取り入れれば良いのでしょう。

牛乳や乳製品、グラタンなどからもとることはできるのですが、口臭の原因である口の中をすぐに通りすぎてしまい、量も少なく効率が良くありません。

そこで発売されているのが、タブレット(口の中で舐めて、時間をかけて利用できる)です。

実際に発売されているものには、ラクトパーオキシダーゼに、プラスして先ほど出てきたラクトフェリンの2つを含むものが多いです。

森永乳業 「オーラバリア」

乳製品メーカーでお馴染みの、森永乳業が作った口臭ケアのタブレットです。続けて使うことで、ラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼの2つの成分で、口臭の元からケアできます。
「オーラバリアは口臭に効果がある?」

森下仁丹 「オーラルラクトフェリン」

仁丹で有名な森下仁丹の、口臭ケア用のタブレットで、同様にラクトフェリンとラクトパーオキシダーゼ、2つの成分が配合されています。

口の中で働かすため、飲み込まずに噛んで食べてください。


口臭対策のサプリメントはたくさんあるのですが、口臭の一番の原因は、口の中にあります。飲み込んで利用するタイプのものでは、口の中が原因の口臭には、あまり効果は期待できません。

これらのように舐めたり噛んだりすることで、口の中の口臭の原因に直接働きかけるものであれば、効果が期待できるでしょう。