口臭を気にしている人なら、マウスウォッシュ(洗口液)の「リステリン」がいったいどんなものか、そして効果があるのかどうか気になっている人も多いのではないでしょうか?
口臭対策としてのリステリンについて考えていきます。
リステリンとはどんなマウスウォッシュ?
ジョンソン・エンド・ジョンソンから販売されているマウスウォッシュで、名前くらいは聞いた事がある、という人がほとんどではないでしょうか?
このリステリンには、商品のラインナップとして、現時点(2015年3月)で7種類あります。
(2017/11:追記)
クールミント ゼロが増えて、全部で8種類に増えています。
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これらは全て薬事法での「医薬部外品」に指定されていて、薬のように治療を目的としたものではないのですが、主に予防を目的とした効果が認められる成分が配合されています。
リステリンは口臭に効果がある?
口の中の細菌は、食べカスなどをエネルギーとして増殖していきますが、その時に分解して腐敗した食べカスから発生するガスが口臭となります。
つまり口臭を抑えるには、
- 細菌のエサとなる、口の中の汚れを取り除く事
- 口の中の細菌を取り除く事
この2点が重要となります。
そこでリステリンの効果の部分をみていくと、「歯垢の沈着の予防」というものがあります。
歯垢とは、食べカスなどの磨き残しと思っている人がいますが、実は口の中の細菌の塊で、1グラム中には1000億個の細菌が存在するとも言われています。
その歯垢が付くことをもし予防できるのであれば、口臭対策となるのは間違いなく、また歯周病などの予防にもなります。
さらに有効成分による殺菌力があるとの事なので、口の中の細菌を減らす事で口臭に働きかけてくれる期待ができる、という事は言えると思います。
基本は歯磨き!
ただし、
- 口臭対策
- 虫歯対策
- 歯周病対策
としてリステリンだけを使用していれば良い、なんて事はありません。
口臭や歯周病の原因となる歯垢は、バイオフィルムと呼ばれる非常にネバネバした状態で歯や歯茎の隙間に密着していて、うがいだけでは剥がれないのです。
殺菌効果があるとしても、口の中に浮遊していたり、歯垢の表面にいる細菌にしか効果は薄いのではないでしょうか。
その為、歯垢の除去には、歯ブラシによる物理的な力によってバイオフィルムを壊さないと、殺菌作用の効果も少ないと思われます。
そんな中で、ラインナップの上2つ(トータルケアとトータルケア ゼロ)に関しては、他のものがマウスウォッシュ(洗口液)なのに対して、液体歯磨きです。
液体歯磨きとは、うがいをした後に歯ブラシでのブラッシングが必要なタイプです。
つまり少し液を含んだ状態で歯垢を磨いて壊すので、効果が高いかもしれません。他のマウスウォッシュでもブラッシングのあとであれば、殺菌効果は現れると思います。
リステリンの注意するべき点?
そんなリステリンですが、気になる点が3つほどあります。
必要なものも流してしまう?
歯磨粉の中には、虫歯予防の為にフッ素が配合されているものがあります。その他にも色々と、歯や歯茎に良い、とされる成分が含まれているものがあります。
歯磨き後にリステリンでうがいする事で、それらの成分を洗い流してしまう事になります。使用している歯磨き粉によっては、使わない方が良い場合もあると言えるでしょう。
殺菌力
そもそもリステリンの殺菌力はそれほど強いものではありません。
それは医薬品ではなく、医薬部外品である事からも分かります。
繰り返しになりますが、リステリンをしておけば、虫歯も歯周病も口臭も解決!とは思わない事です。 全ての基本は正しい歯磨きであり、あくまでマウスウォッシュは補助的な役割と考えてください。
「口臭対策の基本、歯磨きの方法!」
アルコール成分
あと、口臭対策の点からいくと、口の中の唾液というのは、非常に重要です。
アルコール成分が入っていると、スッキリするのですが、口の中をすぐに渇かしてしまい、口臭にとっては逆効果です。ノンアルコールのタイプを選びましょう。
口臭対策のマウスウォッシュとしては、ノンアルコールタイプのプロフレッシュという商品があり、歯医者さんで勧めているところもあります。
「口臭対策にプロフレッシュは効果ある?」
他にもいろんなマウスウォッシュがあります。
「マウスウォッシュの効果は?いろんなのまとめてみました!」
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