仕事中に上司と話をして口臭が気になる、なんていう事はありませんか?
自分の臭いは気付きにくいので、ひょっとしたら同じように臭いを出していたら、と心配している人も多いと思います。ここでは仕事中の口臭について考えてみました。
仕事中に口臭が起こる原因は?
口臭には、生理的口臭と呼ばれる、強弱の差はありますが誰にでも起こる口臭があります。そして仕事中は、普段よりもこの口臭が起こりやすい環境にあるといえます。
緊張・ストレスによる口臭!
仕事中は会社内の人間関係や、お客様との対応、会議での発表など、なにかと緊張したり、ストレスが溜まる場面が多く、そんな時に、口の中がカラカラになっているのを経験した事がある人は多いと思います。
その状態は口臭が発生している可能性がとても高いのです。
生理的口臭は口の中の細菌が、食べカスなどをエサにして増殖するときにそれらが分解されて作り出されてしまう、揮発性硫黄化合物と呼ばれるガスです。この細菌が作り出す口臭に最も効果があるのが唾液です。
唾液は食べカスなどの細菌のエサを洗い流す作用(自浄作用)があり、また細菌自体にも働きかけて、増殖を抑える(抗菌作用)のです。
唾液は自律神経(自分の意志とは無関係に24時間働き続けている神経)がコントロールしているのですが、緊張した状態というのは唾液の分泌を抑え、出てくる唾液もネバネバした物質を多く含むものになるのです。
そのため口が渇き、口臭が起こりやすくなります。
「ストレスと口臭の関係とは?」
空腹中の口臭!
お腹が空いている時というのも口臭が発生する原因となります。
唾液の不足
原因の1つは、やはり唾液の分泌不足になります。食事中は食べ物が口に入っていて舌やアゴも動かすので、最も唾液が分泌されます。
そして食後に徐々に唾液の量が減っていき、逆に口臭が増えていきます。
消化液の臭い
胃は食べ物を消化する場所ですが、空腹が続いているときにも消化活動を始めてしまいます。その時に胃の中には消化すべき食べ物がなく、代わりに消化液である、すい液が存在しています。
これが分解されてしまい、その一部が血液に吸収され肺に回って呼吸と一緒に出てくることがあります。
「空腹時の口臭が起こる原因」
仕事の関係でお昼が遅くなった場合などは、口臭に注意が必要で、食後3時間後位からきつくなってきます。
また少しでもいいので朝食は必ず食べましょう。朝ごはんを抜くという事は朝から空腹な状態がずっと続くことになり、口臭の原因となります。
後は仕事内容にもよりますが、こまめに口を清潔にできない(歯磨きができない)、仕事中にあまりしゃべる事がなく、口の中に臭いがこもってしまう、などの原因が考えられます。
仕事中にできる口臭対策!
こまめな水分補給
口臭対策に最も大事なのは唾液を出す事です。唾液の分泌される量が少ないは、体内の水分量が少ないことが考えられます。1度にゴクゴク飲むのではなく、少量をこまめに飲む事を心掛けましょう。
この時の飲み物としてベストなのは水です。
お茶でも構わないのですが、緑茶などカフェインが多く含まれるものは、その利尿作用により逆に水分が出ていってしまいます。コーヒーも同様です。
ガムをかむ
ガムはミントなどの香りによって口臭対策としている人も多いですが、ガムが口臭対策に適しているのは、その香りではなく、かむ事により唾液をたくさん出す事ができるからです。
ガムの味とアゴを動かすことによって、たっぷりと唾液を分泌させる事ができます。
飴・タブレットを舐める
ガムだと仕事中にかむのが無理な場合も多いと思いますが、飴やタブレットなら接客業などでなければ取り入れられる人も多いと思います。
飴やタブレットもその味によって唾液を分泌させるだけでなく、細菌の増殖を抑える成分が配合されているもの等も発売されています。
「口臭対策にはこの飴!!」
「口臭対策のタブレットはこれ!」
舌の運動
仕事中にこそっとできる口臭対策としては、舌の運動があります。口を閉じたまま舌を唇と歯の間に入れてそのまま回します。左右10~20もすれば少し痛みがありますが、唾液が分泌されます。
虫歯や歯周病、他の体の不調などによる口臭はその病気を治さないと口臭も治まりませんが、生理的口臭に関しては唾液を出す事が重要なので、仕事の環境に合った方法で試してみてください。