歯周病による膿が臭う?

歯周病になってしまい、歯茎から膿がでる事による口臭に困っていませんか?

歯周病による口臭は膿だけが原因ではありませんが、ここでは歯周病と膿の関係をみていきます。

口臭の原因、歯周病とは?

まずは歯周病について簡単に説明しますが、歯周病は歯周病菌が感染することによって起こる病気です。

口の中にいる細菌は、食べカスなどのタンパク質をエネルギーとして活動しています。

それらの細菌はバイオフィルムと呼ばれる、ネバネバした物質に守られるように、歯や歯茎の隙間にくっついていて、この細菌の塊を歯垢(プラーク)といいます。

プラーク1グラム中には1000億個の細菌が存在するとも言われます。

この歯垢の中で歯周病菌は毒素を作り出し、歯茎が炎症をおこします。そうすると歯と歯茎の間に隙間ができ、さらにその隙間に歯垢が延びていって隙間が深くなる、という事が続きます。

この隙間の事を歯周ポケットといい、深さによって歯周病の進行を知る事が出来ます。

1~3ミリ程度であれば、問題の無い状態といえますが、4ミリ以上になっても放っておいて進行すると、そのうちに歯を支えている骨を溶かしてしって歯がぐらつき、最終的には抜けてしまいまいます。

歯周病の画像

歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんど無く、気付いた時には抜くしかない、という場合も多い恐い病気なのです。

歯周病になると膿が出る理由とは?

まず膿とはいったい何なのでしょう?

歯周病菌は歯茎に毒素を出して炎症を起こします。そこでは体を守るために、免疫細胞である白血球が細菌と戦っているのです。

そうでないとどんどん傷口がひどくなっていきます。

そうして戦った細菌と白血球の残骸などが外に出てきたものが膿の正体です。

実際に膿の成分となっているものは、白血球や細菌の死骸の他にも、液体成分や剥がれた細胞などもありますが、生きた細菌も当然存在していて活動しています。

歯周病で膿が出やすい原因とは、深くなった歯周ポケットに、細菌の塊である歯垢が溜まりやすくなるからです。

歯周ポケットの中というのは、細菌にとって、歯磨きからも、自分達を洗い流してしまう唾液からも、身を隠すのには絶好の場所なのです。

その守られた場所で生きている細菌は増殖していき、そこに膿ができ、それらが腐敗していく事で、きつい臭いが作られていきます。

普通の傷口ならば、たいていむき出しなので、消毒しやすいのですが、歯周ポケットの中では歯ブラシが届きにくく、うがい薬などの液体だけでは、細菌の塊である歯垢をはがす事ができないので、いつまでもこれらを繰り返し、膿が溜まり続けて口臭となってしまうのです。

歯周病による膿の対策は?

膿が溜まっている所を押してみると、膿が出てくる事があります。少しでも外に出した方が口臭の面でも良いのですが、当然、歯周ポケットがあって、そこに細菌がいる限りまた膿はできます。

無くす為には歯周病の治療しかありません。歯垢はそのまま放っておくと、石灰化して歯石となります。歯石になると歯ブラシでは絶対にとれず、歯医者さんでの除去が必要です。

さらに歯石は歯周ポケットの中にもできてしまい、あまりに深い歯周ポケットできた歯石は、歯茎を切開しないと除去が無理な場合もあるようです。

とにかく歯石ができると自分で出来ることは何もないので、少しでも早い段階で歯医者さんへ行きましょう。

そして自分で出来ることは、毎日のブラッシングです。ただ磨けば良い、という訳ではなく、正しいブラッシング方法で磨く事が大切で、これは大人でも知らない場合が多いです。

歯周病は自覚症状が少ない病気なので、そのチェックも兼ねて、歯医者さんでの歯磨き指導をやってもらってはどうでしょうか?

歯周病による膿は、病気が治らない限り、出続けますし、口臭が発生している可能性も非常に高いです。

自分と歯医者さん(プロ)のダブルのケアを心掛けましょう。