酢は口臭の対策に効果がある?

photo credit: IMG_2399 via photopin (license)

お酢が口臭に対して、効果があるといわれる事があります。酢が口の臭いに、どのように働きかけるのか、そしてどのような効果があるのかをみていきます。

口臭への酢の働きは?

口臭には色々な原因がありますが、最も多いのが、口の中の細菌によるものです。

口臭発生のメカニズム


口の中には多数の細菌が存在していて、口の中の食べカスなどをエネルギーとして増殖しています。

細菌は、食べカスなどに含まれるタンパク質を分解し、それらが腐敗するときにガスが発生するのですが、それが口臭の元となります。

酢が口臭に効果があるといわれるのは、酢に殺菌作用抗菌作用があるからです。

つまり、もし酢が口の中にいる、口臭を作り出してしまう細菌を殺菌することができれば、口臭が抑えられる、ということです。

酢をどのように使う?

お酢でうがい

口臭の原因はその多くが口の中にあるので、うがいが最も効果があるようです。

濃度は高ければ高いほど効果はあるのでしょうが、実際に行うのは難しい(むせてしまう)と思うので、調節しましょう。

黒酢やバルサミコ酢を利用すると、口臭の大きな原因となる、歯周病の改善にも効果がある、という意見もあるようです。

お酢を飲む

消化不良

お酢を飲む事で口臭に効果があるのは、胃の不調によるものです。口臭の原因としては、割合は少ないものの、胃の不調が口臭の原因になることもあります。

胃では食べ物を消化していますが、胃の不調から、胃液の分泌が減ると、消化不良を起こします。そうなると食べ物が胃の中に長く留まり、腐敗が進みます。

それにより、臭いの成分が作られ、血液に吸収されたものは呼吸として、外に出てきて口臭を発生させます。

この時に酢を飲むと、胃酸(塩酸)の代わりをしてくれて、消化を進め、口臭を抑えるのに役立つようです。

胃酸過多

逆に胃酸が出過ぎて、胃酸過多となり、胃潰瘍などによって口臭が起こる事もあります。

その場合は、薄めのお酢(天然醸造酢)を飲むことで、炎症を抑えたり、胃粘膜の保護作用を促す、という働きがあるそうで、結果、それらが原因の口臭を抑える事に繋がります。

ただし、それぞれ量や濃度によっては、胃に負担がかかり、余計に口臭が起こる原因にもなりかねないので、気を付けましょう。

酢での口臭対策には注意が必要!

酢を飲んで口臭対策をする際には、量や濃度に注意が必要といいましたが、うがいの場合も気を付けないといけない事があります。

虫歯に注意

虫歯というと、甘いものが原因というイメージがあるかもしれませんが、甘いものに含まれる糖分を、虫歯菌が分解して酸を作ることにより進行します。

口の中では、酸によって歯の表面が溶かされ、通常であれば唾液によって再石灰化され、ということを繰り返しています。

ところが、夜寝る前に酢でうがいをして、そのまま寝てしまうような事をすると、就寝中は唾液の分泌が少なく、再石灰化が進まずに、歯を溶かしてしまう可能性があります。

口臭対策に酢を利用することのまとめ

歯周病への効果に関しては、お酢を使ったうがいで、歯周病が通常よりも早く回復した、という話はあるようですが、酢の殺菌力によって、歯周病菌を殺菌できるのかどうかが疑問です。

仮にできたとしても、酸が歯を溶かしてしまうので、すぐに水でうがいしなければならず、効果は少なくなるのではないでしょうか。

殺菌作用だけを考えるのであれば、歯周病菌に効果があるといわれる成分の入ったマウスウォッシュはあるので、そちらを利用する方が、個人的には良いように思います。

また、どのようなマウスウォッシュを使うにしても、歯周病に関しては、それだけで良いということは、決してありません。

歯医者さんによる、プロフェッショナルなケアと、自宅で、歯ブラシやデンタルフロスを利用して徹底的に歯垢(プラーク)を取り除くといったケアが必要となります。

あくまで歯周病に対しては、うがいは、補助的な役目と考えましょう。

口臭対策としても、本来重要なのは、口臭を作り出す細菌を殺菌する(増殖を抑える)作用があるかどうかなのですが、それよりも、歯への影響を考えると、酢以外のものを利用した方が良いのではないでしょうか。