朝食を抜いたら口臭が増えるってほんと?

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朝、時間が無い、ダイエットをしている等の理由から朝食を抜いている人いませんか?

ただ朝食を抜く事で口臭がきつくなる、といわれています。どうしてなんでしょう。

朝食を抜くデメリット

口臭には色々種類があるのですが、病気等に関係なく誰にでもある口臭を生理的口臭といいます。

これは一日中臭っているのではなくて、時間帯や状態によって起こってくる口臭です。

その1つに空腹の時に発生する口臭、というものがあるのですが、まさに朝食を取らずにお腹が減ってきて発生する口臭がこれに当たります。

消化液の臭い

お腹が空いてくると、体は食べ物が入ってきた時の準備を始めます。

その1つに膵臓(すいぞう)から分泌される膵液(すいえき)があります。

膵液は消化液の一種で腸内での消化を助ける作用があるのですが、準備の為分泌されているのに肝心の食べ物が入ってこない為、膵液が分解されて臭いの成分を作り、それが吸収され血液の中を通って肺から呼気として、その酸っぱい臭いが出てきます。

唾液の不足

生理的口臭の原因は、口の中の細菌が食べカス等のタンパク質を分解して、それらが腐敗するときに発生するガスです。

それらの発生を押さえるのにとても重要なのが唾液です。

唾液には様々な作用があるのですが、口の中の食べカス等を洗い流す自浄作用や、細菌を殺菌する作用など口臭対策にとって無くてはならないものです。

ところが朝起きた時間帯というのは、寝ている間の唾液の分泌が少ない為、 1日のうちで最も生理的口臭の強い時間帯なのです。

ここで唾液を分泌させる必要があるのですが、朝食を食べないと唾液の分泌が不足します。

唾液は口を動かす、舌を動かす、口に入った物の味を感じる等によって分泌されるもので、朝食を抜く事によって、朝の一番きつい口臭に唾液の作用が効かないまま、空腹時の口臭がプラスされるのです。

朝ごはんを食べていないからと、歯磨きはしなくても良いなんて事になったら最悪です。

口の中は昨夜就寝してから増殖を繰り返して、口の中で飽和状態になった細菌で満たされた状態になって口臭を作り続けているのです。

朝食(他の食事も含む)の注意点

よく噛む

とにかくちゃんと噛んで食べましょう。

よく噛む事でアゴや舌が動き、唾液の分泌を促します。

理想は一口30回といわれますが、今まできちんと噛む習慣がなかった人にとっては、噛む回数を増やすのは以外と大変です。

そこで意識してもらいたいのが、

一口の量を減らす

一口を大きくほお張ると少し噛んだだけで、すぐ口の中が一杯になって飲み込んでしまいます。量を減らせば噛みやすくなり、食事全体の噛む回数も増えます。

食事中の水分をとらない

お茶等をたくさん飲むと、噛まずに流し込む様になってしまい、噛む回数が減ってしまいます。

汁物も具をたくさん入れる等の工夫をしましょう。

麺類よりお米

すぐに飲み込みやすい食べ物は、噛む回数が減るだけでなく、口の中に留まる時間が短くなります。

お米等は噛んでいる間に塊になって舌の上に留まっています。

この事によって、舌の表面にある口臭の発生元の舌苔(ぜったい)も一緒に擦り取ってくれるのです。
「舌苔の原因と、なくすために気をつける事!」

フルーツをとるなら

朝食に限らずフルーツをよく食べる人は、

  • パイナップル
  • キウイ

を積極的に取り入れて下さい。

これらにはタンパク質を分解する酵素が含まれていて、舌苔の中のタンパク質を減らし口臭を作り出す細菌のエネルギー源を無くします。

朝食を取る事は口臭だけでなく、健康の為、ダイエットの為、その他数多くのメリットがあります。出来る限り時間を作って、朝食べる習慣を付けましょう。