夜寝る前の口臭対策!

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朝起きた時の口の臭い、気になりませんか?

寝起きの口臭をケアする為には起きてすぐの歯磨きも大切ですが、夜寝る前の対策が重要なのです。

朝の口臭は、夜寝ている時に作られる!

口臭には大きく分けて2つの種類があり、1つは歯周病や胃炎など、体に病気があってそれが原因で発生する病的口臭といわれるものです。

そしてもう1つが強弱はあれど誰からも発生している生理的口臭といわれるものです。

生理的口臭は1日中起こっている訳ではなく時間帯等によって強くなるのですが、1日で最も臭いの強いのが朝の寝起きの時です。

朝の口臭がきつい原因

口の中には億を越える細菌が存在していると言われます。それらの細菌は口の中の食べカスなどのタンパク質を栄養として活動し増殖していきます。

その時に分解されたタンパク質が腐敗していき、臭いの強いガスを出して口臭となるのです。

この口臭を抑えるのに最も大切なのが実は唾液です。

唾液にはさまざまな作用があり、その中に口の中の食べカスなどを洗い流して清潔にする、自浄作用というものがあるのです。また唾液の中には、細菌の活動を抑える効果のある酵素が含まれていて、細菌に対しての抗菌作用もあります。

ところが寝ている間というのは口に何も入ってこず、舌を口や舌を動かす事も極端に減る為、唾液の分泌が減少してしまい、細菌の活動が活発になってしまうのです。

寝てから3時間後には、急激に細菌の数が増え出すといわれています。そして朝まで増殖を繰り返し、その過程の中で口臭のガスを作り続けるのです。

夜にできる、寝る前の口臭対策は?

いったん寝てしまうと朝まで口臭を作り出す細菌が増え続けてしまうので、寝る前の対策が必要となります。

歯ブラシ

まずは寝る直前の口の中の細菌を減らす事が最も重要となります。その為の基本は歯ブラシを使ったブラッシングです。

ただし正しい方法で磨かないと効果がありません。大人でも、正しいブラッシング方法で磨けている人は意外と少ないのです。歯の検診も兼ねて、一度歯医者さんでブラッシングの指導を受けてみるのが良いと思います。

デンタルフロス・歯間ブラシ

デンタルフロスとは糸ようじともいわれますが、歯と歯の間に糸を通すことで間の歯垢を落とすものです。

歯間ブラシとは、とっての先に針金が付いていて、そこに細い毛がブラシのように植え付けられているもので、同じく歯と歯の間の歯ブラシでは届かない所の歯垢を取り除くものです。

これらを歯ブラシと併用して使用するようにしましょう。歯を磨く最大の目的は歯垢(プラーク)を除去することです。歯垢とは食べカスなどの口の中の汚れだけではなく、実はその大半が細菌の塊であり、その中で活動しているのです。

歯垢の除去率

そしてそのまさに口臭の原因となる歯垢は、歯ブラシだけでは正確にブラッシングを行っても、全体の61%しか除去できません。それを デンタルフロスの使用で79%、歯間ブラシだと85%まで上げる事ができるのです。

マウスウォッシュ・うがい薬

歯を磨き終わった後の寝る直前にうがいをする事は効果があります。そしてこの時にぜひ選んでもらいたいのが、殺菌効果が認められる成分を含んだものです。

マウスウォッシュの中には、単に匂いの成分となる香料だけを含んだ、香りで口臭をごまかすだけ、といったものもたくさんあります。

細菌を減らす、あるいは細菌の活動を抑える効果がなければ、寝る前のマウスウォッシュには意味がなく、水で行う方が良い場合もあります。抗菌成分の有無で選びましょう。

うがい薬(医薬品)の方は、効能に口臭や口の中の殺菌、などと書かれていれば効果が見込まれます。ただし医薬品の場合には薬なので、用法・用量・副作用などに注意が必要です。

ここで最も重要な点は、 必ず歯磨きをした後に行うという事です。

歯垢はバイオフィルムというネバネバした物質で守られていて、うがいだけでは、はがれ落ちません。

歯磨き替わりにマウスウォッシュ、と考えている人がいますが、歯垢の除去はできないので必ずブラッシングと併用しましょう。
「マウスウォッシュの効果は?いろんなのまとめてみました!」

主なところでは次のようなものがあります。

  • イソジン・うがい薬 (医薬品)
  • コンクールF (医薬部外品)
  • 薬用リステリン (医薬部外品)

その他で夜に気をつけたいのは、夜寝る直前まで、スマートフォンやテレビを見ていたりする事。体への刺激が強く熟睡できません。リラックスして睡眠を取る事も大切です。

唾液はリラックスした状態が最も分泌されます。ゆったりとお風呂につかり余裕をもって眠りにつくようにしましょう。